三回見たら死ぬ絵の作者による遺言

ぴのこ

呪物蒐集報告

新規蒐集呪物：絵画

蒐集日時：2024年9月14日 5時36分

蒐集場所：大阪府大阪市暴力団事務所

呪物特性：当該呪物を3回見た人物は、呪物特性に起因すると思われる事故、急病等により死亡する。

【要：閲覧資格】呪物特徴詳細：海を背景とした、荒涼とした風景の絵画。砂浜の岩には奇妙な生物が座っている。この生物は筋骨隆々の成人男性の肉体を持ち、黒い服を着ているが、その頭部は哺乳綱食肉目アシカ科のトドに酷似。寒々しい色彩で描かれた、不気味な印象を与える絵。

蒐集経緯：2024年9月13日、大阪府大阪市に本拠地を置く広域指定暴力団“藤堂組（とうどうぐみ）”が、当該絵画を用いて殺人を行っていると報告が入った。報告者は大阪府の反社会勢力に潜入中の諜報部職員、日野浩（ひのこう）。日野の報告によると、当該暴力団は絵画の呪物特性を用いて、証拠が残らないよう殺人を行っていた。日野は噂話から情報を得ると、当該暴力団の幹部に接触し、経口摂取自白薬を酒に混入させ詳細な情報を把握。翌日14日未明、本部の部隊が当該暴力団本部に突入。戦闘が予想されたが組員の抵抗は無く、組長および幹部5人が無抵抗で捕縛された。絵画を押収後、記憶処理薬の散布や監視カメラのデータ処理等を実行。我々の痕跡の消去を完了させたのち、撤収した。

更新日時：2024年9月14日23時13分

呪物特徴詳細の閲覧について、閲覧資格要求を設けた。