転生したので、魔物風俗店を経営してみた
ムゲン
第1話 風俗開始
俺はサトル、享年25。
そこらにいる、何の変哲もない風俗大好きフリーターだ。
バイトで稼いだ金は全部風俗にぶっこむ。
で、生活費は全部親のすねをかじって何とかしている。
ある日、バイト帰りに車にはねられて死んだ。
あー、転生できるなら、風俗店経営者になりてえ。
理由は単純。
経営者なら無料で女の子とエッチできるやん。
そんなこと考えてたら、俺は本当に異世界に転生した・・・。
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目を開けると、そこは中世ヨーロッパのような発展途上っぽい町。
人間もいるけれど、魔物?も歩いている。
俺の肉体は20歳くらいかな。
よおーし、異世界来ちゃったし、マジで風俗店経営目指しますかー!
まず、俺は借金した。
だって、元手が無きゃ何もできん。
で、業者に頼んで風俗店を建ててもらった。
すごい、ここの業者はオークが従業員。
オークは豚みたいな顔の巨体だ。
人間の数倍のチカラで木材を運んでは、トンカチをトントン。
あっという間に店を建ててしまった。
んで、店を建てたはいいんだが、従業員がいない。
従業員は人間でもいいし、魔物でもいい。
どっちも雇っちまおう。
でも、風俗に使えそうな魔物は限られるかなあ。
すると突然、直接脳に語り掛けてくるような声がする。
「貴様の転生を手助けしたのはわしじゃ」
「だれだ!?」
「わしゃあ神。
んで、貴様の固有スキルは擬人化。
魔物を擬人化できるのじゃ。
試しにそこのスライムに使ってみんさい。」
俺はそこの通りすがりのスライムめがけて叫んだ。
「擬人化!!!」
ぼわーーーーん!
スライムに煙が立つ。
煙がやむと、なんと、スライムは擬人化され、スライム娘になったではないか!
「うまくいったようじゃの。
もう一度使えば、擬人化は解除されるからの。
チュートリアル終了じゃ。
あとはがんばれー。」
神はどこかへ去って行った。
特殊能力までくれるとは、なんと気前のいい神だ。
「ちょ、ちょっと、なに勝手に呪文かけてるのよ!」
おっと。
たまたま通りがかったスライムに呪文をかけてしまったので怒られてしまった。
そうだ、この子、お店の従業員として誘ってみよう。
「あのう、良かったら、時給1万グラナで働かない?」
「時給1万グラナ!?
なにそれ!?」
「風俗店だよ、男性に気持ちよくなってもらう素敵な仕事さ!」
「いいわね!やるやる!
私ライム!よろしくね!」
思いのほかあっさり承諾してくれた。
普通、風俗嬢になることに抵抗のある人が多い。
でも、魔物は性行為という概念が存在しない。
魔物にとっては、マッサージも性行為も同じくくりなのだろう。
だから、こんなにあっさり承諾したのだ。
まあ、まずは面接をしないとね。
俺はライムを店に案内し、面接を行った。
面接と言っても、ほぼ実技面接。
実際に俺を気持ちよくしてもらって、ちゃんとお客さんにお出しできるサービスレベルに達していると確信できたら合格にする形だ。
まあ、これが目当てで風俗店経営を始めるといっても過言ではない。
なお、この世界では風俗は本番行為は禁止とされているため、そこは注意が必要だ。
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俺はおもむろにズボンを下ろす。
「きゃあああ!!!」
「恥ずかしがらないで、堂々と接客して。」
人間の陰部のグロさに驚いたのだろうか。
ライムは恥ずかしがりながらも、俺の棒をごしごしとスライム状の手で洗う。
すごい感触だ。
ゼリーで包み込まれ、ボディソープのぬるぬる感もあいまって、極上の気持ちよさだ。
「さあ、それからー!
俺の全身をスライムゼリーで包み込んでー、ごしごしー!」
全身を少しひんやりするぬるぬるのゼリーがまとい、すべてがスライムに包まれ、至福の感覚となる。
俺はあっという間にフィニッシュ。
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「すばらしいよ、ライム!
君ならこの店でやっていける!」
俺は確信した。
かくして、俺はもう数匹のスライムを擬人化させて雇うことにした。
スライム班の完成である!
人間も雇おうとしたが、無理だった。
人間としては、魔族の接客はしたくないらしい。
うーん、人間は魔族のことを毛嫌いしているのかな。
そうなると、スライム風俗には人間のお客さんは来ないのかな・・・。
俺は、店を建て、従業員を雇った矢先、経営やばいんじゃね?と思い始めた。
しかし、そんな不安はまったく必要なかった。
だって、スライム風俗店、なんか大盛況なんだもの。
人間の男はもちろん、魔物の男にも大人気。
スライムのマッサージも人気みたいで、風俗店のほかにマッサージ店も開いちゃおうかな。
そんな感じで、まず俺はスライム風俗店を開業した。
しかし、従業員はスライムに限らないつもりだ。
魔物は他にもいっぱいいる。
次は、俺の趣味、ケモノ系を擬人化して、ケモノ風俗でも作ろうかなと思っている。
さてさて、新たな人生は忙しくなりそうだ。
============ 作者あとがき ============
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