第8話 地獄のサ◯エさん

新婚半年前。激務で帰宅が遅れることしばしな夫。珍しく定時で帰り、入浴中なのである!

妻「…お味噌汁と肉じゃがあっためて…。鮭焼いて…。ご飯よそう前に箸置き出そう…」

「ハァ〜◯✕△●☆〜〜(以下判別不可能)」

 なんか風呂場から、地獄の笑い声のような、すすり泣きのような音が聞こえた!

妻(ど…どうしよう!夫さんが激務でおかしゅうなってしもうた!)

妻(とりあえず落ち着けー。自分ー。さりげなく聞くのだー)

 湯上がりの夫にさりげなく聞いてみた。

妻「…なんかさっきさあ。お風呂で何か言ってたあ?」

夫「ああ、気持ち良いから『サ◯エさん』のオープニング歌ってた」

妻「…そう…」

「あの、お祭りワッショイ、お神輿ドスコイのメロディーがと思い、笑っちゃ悪いと思い、肩がブルブルしてました」と、後に妻は語る。

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