第6話 ベラルー市に言われたくない。
他愛もない雑談をする二人。
夫「俺子どもの頃、ベラルーシをベラルー市だって思っててさ。そういう市があるんだなって」
妻「あるあるー。私も夫さんみたいな勘違いしてさ」
夫「へー、どんな?」
妻「桟橋をサンバ師だと思っててさ。なんかリオのサンバカーニバルとかでサンバの指導をして世界を巡る、なんかすっげえ楽しそうな職業の方だと思ってたわ。よくある子どもの勘違いだよね」
夫「だはははははははは」
ああ無情な大爆笑。
妻「ふざけんにゃ!ベラルー市に笑われたくないんだけど!」
夫「いや、俺のはありふれた勘違い。でも妻さんには敵わん。あー、笑いすぎて腹痛え」
夫、涙目。
妻「ハァ?薬剤師さんをヤクザ医師さんって、出入り専門の医師だと勘違いすることあるでしょ!それと同じじゃん!」
夫「いや、ヤクザ医師はある。分かる。ただサンバ師はそれを超えてる。さすが妻さん。ハヒー」
ちなみに「ハヒー」というのは、笑いすぎた時に出る、夫独特の息切れ音である。
妻「ふざけんにゃ!ベラルー市に笑われたくないんだけど!」
※「いや、俺のはありふれた勘違い」に戻る。このループを三回くらい繰り返す。
サンバ師ってありふれた勘違いですよね?
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