エクスティンクション・シーカーズ
KKレモネード
プロローグ
銀河の彼方から、青く輝く地球が静かに浮かぶ。だが、その青い星には次第に迫り来る影があった。異星の脅威が確実に地球へと近づいていた。
彼の心には、異星での過去の記憶が刻まれていた。
「どうして…、こんなに力が足りないんだ…」
その言葉が彼の心の奥底で繰り返される。彼は過去の戦闘で異星の敵に圧倒され続けていた。彼の種族の力が失われる中で彼はただ無力感に苛まれていた。
地球において、翔太は普通の高校生としての生活を送っていた。先輩である
放課後、学校の屋上に集まる三人。
「翔太、これからどうする?」
廉次が冷静な目で言う。
「そうだな。今日は特に予定はないけど…」
翔太が答える。
その時、遙一がにこやかに話しかける。
「翔太、君のことを話してるのを聞いたんだけど、最近調子はどう?」
翔太は少し苦笑しながら答える。
「まあ、なんとかやってるよ」
すると突然、空が暗くなり、異星からの脅威が地球に近づいてくる。
『始まりだ。各員、配置につけ!』
三人の耳に付いた通信機から
翔太の目が真剣な表情に変わる。
「これが…始まりなんだな」
廉次が翔太の肩に手を置く。
「翔太、覚悟はいいか?」
「任せてください!」
翔太は力強く答えた。
遙一も続ける。
「僕たちは仲間だ。どんな敵が来ようと、一緒に戦うぞ」
異星からの脅威「ザイドーン族」が地球に侵攻を開始する。G.A.S.Tのメンバーは準備を整え、戦いに挑む。
『迎撃を開始する!』
黒澤の声が響き渡る。翔太は、異星人たちに立ち向かう決意を新たにする。
戦いが始まり、G.A.S.Tのメンバーが一丸となって敵に立ち向かう。地球の未来が彼らの手に託された。
街の上空で、黒い雲が渦を巻くように広がっていく。雷が鳴り響いて空気が一気に冷たく感じられる。その中心に、不気味な異星の戦艦が現れた。
黒澤一狼の鋭い声が無線越しに響く。各地に配置されたG.A.S.T.のメンバーたちは、それぞれの位置で緊張した表情を見せた。
翔太、廉次、そして遙一も、その戦艦を見上げていた。
「まさか、こんなにも早く奴らが来るとは…」
翔太が歯を噛みしめる。
「心配するな、翔太。俺たちがついてる」
廉次が冷静に言う。
「しかも僕たちは訓練を重ねてきたんだ。簡単に殺られないさ」
遙一は自信満々に拳を握る。
翔太は仲間たちの言葉に一瞬安堵し、そして決意を固めた。
「ああ、俺たちでこの地球を守るんだ」
その瞬間、ザイドーン族の戦艦から無数の戦闘ドローンが放出され、街へと襲いかかってきた。
「奴らが来たぞ!全員応戦準備!」
黒澤の命令と共に、G.A.S.Tの特殊部隊員たちが一斉に動き出す。
翔太もまた、その中に飛び込んだ。戦闘ドローンが街中に飛び交い、ビルや道路を破壊していく。翔太は迅速に敵の攻撃をかわしつつ、拳を強く握りしめる。
「この星を…この場所を、絶対に守ってみせる!」
彼の灰青色の瞳が、微かに光を帯びる。その瞬間、翔太の内に眠っていた能力が目覚め始めた。周囲の空間がわずかに震え、翔太の体から薄い光のオーラが放たれた。
「翔太、力を使うのか?」
廉次が隣で驚いた声を上げる。
「まだ完全には覚醒していないけど、このくらいなら…!」
翔太は前に出ると素早く敵のドローンを蹴り飛ばす。爆発音が響き渡り、周囲に炎が広がった。
「お前もいつかその力を完全に取り戻すんだろう。今は無理をするな!」
廉次は翔太の背後で、彼の援護をするように次々と敵を打ち倒していく。
「おいおい、僕も負けられないだろ?」
遙一が笑みを浮かべ、銃を構えて正確にドローンを撃ち落としていく。
「やっぱ、こういうのは慣れてるぜ!」
戦場は混沌と化してG.A.S.T.のメンバーたちは奮闘していた。だが、敵の数は一向に減る気配がない。むしろ、次々と増援が現れて圧倒的な数で街を覆い尽くそうとしていた。
その時、空がさらに暗くなり、一際大きな影が現れた。
「来たか…あいつが!」
翔太が緊張した面持ちで空を見上げた。
異星の戦艦から降り立ったのは、ザイドーン族のエリート戦士。身長は翔太の倍以上で全身を黒い鎧で包み、目には冷酷な光を宿していた。彼は静かに周囲を見回すと翔太たちに視線を向ける。
「チキュウの抵抗は無意味だ。すぐに終わるだろう」
ザイドーンの戦士は不気味な声で告げた。
「そんなことはさせない!!…俺たちが止めてみせる!!」
翔太は拳を握りしめ、全力で前に出た。
「翔太、行くぞ!俺たちであいつを倒す!」
廉次が横から駆け寄り、遙一も笑みを浮かべながら「一気に片付けようぜ!」と共に突進する。
エクスティンクション・シーカーズ KKレモネード @keibun09
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