第13話 英語正書法のデメリット

 英語正書法のデメリット。それは、綴りを見ても読み方がわからないという点にある。(発音それ自体の難しさとは別の問題である。)


● sought, soul, soup, south, southern などで、-ou- の読み方が異なる。


● breach, break, breakfast, create, idea, ocean, Sean, seance などで、-ea- の読み方が異なる。


● die, diesel, diet, San Diego などで、-ie- の読み方が異なる。


● plaid, paid, said, villain などの -ai- の読み方が異なる。


● chance, chaos, chef, fuchsia などの ch の読み方が異なる。chutzpah や lichen は、ch の読み方が複数ある。Greenwich や spinach の ch は変わり種。


● bough, bought, cough, though, through, rough などの読み方が正しく推測できない。


● bear, beard, hear, heard, heart などの読み方は個別に丸暗記するしかない。


● have と behave は、a の読み方が異なる。


● mine と famine は、形の上では i-e なのに、i の読み方が異なる。


● lose, love, rove は、形の上では o-e なのに、o の読み方が異なる。


● child と children、kind と king、mind と mint は、i の読み方を単語ごとに丸暗記するしかない。wind の i も要注意だ。


 ほかにもいろいろあることだろう。「カタカナヲツカウカイ」が存在したのも無理からぬことだ。いまでも「テンプルスクール」は、存続しているし。


 異世界カイベシアの英語カタカナ正書法が駆逐されたとしても、英語アルファベット正書法は文字と発音が一致しない不条理をそのまま残すことになる。


 英語の正書法改革は、カタカナではなく、ラテン文字でこそ実現されるべきものであると思う。(あくまで個人的な見解であり、改革に反対する方々も存在するし、無関心な方々もいるのだろう。)

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