好きな子がシリアルキラーだったので告白したら、なぜか付き合う事になりました。

ジャコめし

※注意、ツインテールの美少女は犯罪者です。

『それではみなさま、夕方のニュースです。たいへん刺激の強い内容を含みますので、ご注意ください。』


『都内某所にて……若い男性の遺体が見つかりました。』


『しかもそれは………磔にされていたのです。』


『被害者は恐らく男性……ということしか判明していません。なにぶん、顔に、刃物で切りつけたような痕がたくさんあったとの事で……まだ年齢すら特定はできていないようです。あぁ、なんと恐ろしい事件なのでしょう……』


『しかし皆さま、ご安心ください。犯人は確かに極悪非道な、殺人鬼です。しかし、奴はマヌケなミスを犯しました。なんと監視カメラに姿を晒したのです!』


『こちらの画像をご覧ください。……よく見えませんが……わずかに、ツインテールのようなものが見えませんか?見えますよね?』


『そうです!つまり、犯人はツインテールの髪型をしている人間です!間違いありません!皆さまも、ツインテールの人には気をつけてくださいね。』


***


恋するのって、楽しい。

恋愛は人生に彩りを加えてくれる。

え?なんでそんな青臭いことを急に言い出したのかって?

だって今、僕は───


あの公園のベンチで読書をしている、彼女に恋をしている真っ最中なのだから。


彼女の名前は「フラッペ」。

僕と同じ中学に通っている、とても可愛らしい女の子だ。

お姫様みたいに綺麗な顔。陶器みたいに真っ白で滑らかな肌。

口元は、マスクでほとんど隠れてしまっている。しかしそれが逆に、妙な色気を演出しているのだ。

その他にも、つい守りたくなる小柄な身体とか。

小動物っぽいイメージにバッチリ合ってる…とか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る