第19話 写真集を持つ男
スーパーには、毎日 色々な方が買い物に来られます。
明るい方、迷惑な方、恐い方、中には不思議な方も来られております。
今回も、とても 不思議な方を書き出してみます。
今年の7月下旬頃の話となります。
今時のスーパーには、当然の様に浄水器が配置されております。
猛暑の夕方4時頃、颯爽と一人の男性が入店されました。
年の頃は24~5 背は高く スタイルも良く 颯爽と言う言葉が似合う男性。その姿かたちからは、スーパーに買い物よりは美術館が似合う容姿です。
彼は、颯爽と向かったのは浄水器の前。(浄水に必要なポリタンクは持っていません)
自分は、彼が何をするのか想像出来ず ただ行動を見つめていました。
そして彼が行った事は、脇に挟んでいた本を開き、浄水器と本を交互に見比べること。
自分は、呆気に取られながらも興味本心で近付き 背後から覗くと、彼が手に持っていた本は 日本の渓流を写した写真集だったのです。
彼は真剣な表情で浄水器と写真集を見比べているのです。
暫くすると納得した表情で出口に向かって行きました。
とても不思議な人でした。
「」オンリーの話です。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます