登場人物など
登場人物や世界観の一覧作りました。
事前にお読みになる必要はありません。
分からなくなったときなどに見返していただけると嬉しいです。
この作品は私の初投稿作品です。
ぜひ「第5話まで」と「ある女の独白 〜檻越しの英雄へ〜」は読んでみてください。
(※以下ネタバレ注意)
*
◎世界観と長めのあらすじ
人族と亜種族が共栄した世界。
百年前、突如現れた
殲獣とは異形の怪物であり、その力は火を吐き、氷を操り、大地を揺るがすなど、『魔法』としか言いようのないものだった。
殲獣の登場により動物の多くは姿を消し、人々は殲獣を恐れつつもその力を利用し、新たな社会を築いていった。
しかし、殲獣の登場と同時期に亜種族の固有能力が増大したことで、亜種族の勢力が急拡大し、大陸全体で人族との間に深刻な対立が生まれた。
驕り切った亜種族が人族に仕掛ける形で『大陸戦争』は始まった。『大陸戦争』は、亜種族と人族の歴史上最大の戦いとなった。
人族は圧倒的な人口と殲獣の『魔法』じみた力を利用した『魔術』をもって亜種族に対抗した。『魔術』は戦争の前から人族と亜種族も用いていたが、『魔術』は亜種族の特殊な能力と相性が良く、人族は亜種族の攻勢に苦しんでいた。
亜種族も圧倒的な人口の人族の前に予想外の長期戦を強いられていた。
しかし、人族の将軍ライトの驚異的な活躍が戦況を大きく変えた。彼の戦果は亜種族たちに恐怖と動揺を与え、彼らは直接的な支配を諦めざるを得なくなった。最終的に、「人族の王を皇帝に立てる」という条件で停戦が成立し、戦争は終結、亜種族と人族の共存を掲げる「帝国」が建国された。
亜種族たちは間接的な条件で大陸を「帝国」として支配することにした。
帝国の実態は、「人族が皇帝である」という表向きの理想とは程遠いものだ。
亜種族たちは実権を掌握し、人族の皇帝は象徴としての傀儡に過ぎない。
亜種族たちは人族を軽視する政治を行い、人族はそれに対する不満を募らせていった。経済は殲獣に依存し、各地で格差が広がり、治安の悪化も深刻化している。建国から50年が経過した現在、亜種族と人族の対立は解消されるどころかますます深まり、帝国全体が混沌の中にある。
帝国の未来は、いまだ不透明なままである。
『大陸戦争』の終戦から50年。
帝国建国の英雄と謳われた将軍ライトの元で育てられた、半吸血鬼の少女がいた。
亜種族が人族に忌み嫌われる帝国西部から、黒い翼を持つ彼女は海沿いの村シャトラントから、翼を隠し、その未来に希望を抱いて旅立った。
旅の途中で出会う仲間たちとの絆と裏切りに彼女の運命は翻弄される。
◎登場人物まとめ
・サキ 15歳
半吸血鬼の少女。自信家で希望に満ちて都へと旅立った。旅立ちの前に狩った幻獣種型の殲獣 “ドラゴン”の牙槍をライトから送られた。
黒翼は基本的に外套で隠している。長い黒髪に、闇に吸い込まれるような黒い瞳。強気で、自身が美少女であると認識している。
・ライト 70歳くらい
帝国建国の英雄。亜種族の王達が人口の多い人族の王を皇帝に立て戦争を終わらせることを決めたのは、ライトの活躍が一因。
15年前に引退して故郷へと戻り赤子だった主人公を引き取った。
都から去って15年。今や伝説となりつつある。
外伝『帝国建国の英雄と呼ばれた男の半生〜亜種族への葛藤〜』をいつか書きたい。
「この子は俺が預かろう。……同じ亜種族の血を流す者としてな」
・ミラク 20代半ばくらい
主人公の初めての仲間だった。
かつて帝国軍暗殺部隊で最精鋭ランク 1 の称号を得たが、とある理由で落ちぶれ殺人鬼へと成り下がった。
『 番外編 帝国暗殺部隊の落ちこぼれは“大河の殺人鬼”へと堕ちる 』(約3,000文字)に過去を書いてあります。
「知っているか? 人族の多い地域では、亜種族の体は高く売れるんだぜ、生体死体問わずな」
・ニーナ 21歳
ミラクとサキがドラゴン狩りの後出会った赤髪お下げの女性。斧使い。
おっとりしていて穏やかな印象を受けるが、時折り芯の強さが見える。
・ラキ 14歳
双剣使い。サキが吸血した初めての相手。ラナの双子の弟。獣族の混血。
鋭い目つきがミラクに似ている。
鷲型の殲獣の血で強化した双剣を武器とする。双剣を
最初は吸血されたことでサキを警戒していた。
サキに裏切り者のミラクと似ていると思われていたことは心中複雑。
獣耳はローブのフードで隠す。
「それがお前を助けてから変わった。吸血されて、とんでもない奴を助けてしまったのかもしれないと思ったもんだ」
・ラナ 14歳
ラキの双子の姉。可愛い。双子は黒髪赤目。
魔術師(殲獣の身体またはその一部を利用してその魔法じみた力を “魔術”として用いる人々の総称)。
双子は獣族の混血で耳のみ獣族のもの。尻尾は生えていない。
獣耳は、魔術師の象徴とされる特徴的な帽子で隠す。
「私達森の奥で2人でひっそり暮らしているんです。亜種族の帝国西部での生きづらさは……よく分かりますから……」
⚫︎帝国軍暗殺部隊
・サリィ 50代くらい
ライトが去った後の帝国軍人の象徴的存在。単騎での強さを買われて将軍となった身なので普段は比較的自由に過ごす。
暗殺部隊の育成を命じられている。
ライトのことが嫌い。
「……帰ったかい、ソニア。数年ぶりのミラクらしき情報……脱走者の首は、持ち帰ったんだろうね?」
「……ライトだと? 奴に娘などいるものか」
・ソニア 20代半ばくらい
ランク 2 の暗殺者。暗殺部隊からミラクに放たれた追跡者。金髪碧眼で、髪を高い位置で一括りにしている。
「
・テツ 20代半ばくらい
ランク 4 の暗殺者。暗殺部隊からミラクに放たれた追跡者。青い髪に、さらに濃い青い瞳。
「なぁ餓鬼……。止めておいた方がいいぜ? 俺は戦るなら殺す」
・フィロン 20代半ばくらい
ミラクが去った後のランク 1 の暗殺者。一人称は僕、二人称は雑魚(もしくは君)。少し赤みがかった白い髪。愉快そうな笑みがわざとらしい変な人。
「なんだ。それなら初めからそう言えば良いのにっ。これだから、雑魚は困るよね」
◎歴史など
・魔法
この世界での魔法の力は、殲滅の異能の力。
人々はその魔法じみた力を「魔術」として利用した。
「魔術師」というのは、殲獣の身体またはその一部を用いてその魔法じみた力を行使する人々の総称である。
・冒険者
殲獣狩りで生計を立てることや、帝国軍に入ること、また都シュタットを目的に旅をする者の総称
・亜種族が人族に厭われる理由
亜種族達が皇帝とした人族の王は、お飾りに過ぎなかった。亜種族達は帝都へ集い、王を傀儡とした。
亜種族が人族を軽視し人族が亜種族を毛嫌う所以である。
・帝国建国までの歴史
百年前、「殲獣」が突如として世界各地に出現し、人々は種族を超えて協力しこれに立ち向かっていた。しかし、殲獣の力を掌握したと錯覚した各種族の王たちはやがて争いを始めに「大陸戦争」が勃発した。
戦争の末、人口が最も多い人族の王が皇帝に擁立され、亜種族の支持を得て帝国が建国された。このことにより戦争は終結したが、多くの種族や民族が共存する帝国は、不安定な状態が続いている。
・帝国軍暗殺部隊の歴史
皇帝を傀儡とした亜種族たちは、人族の数が多いため反乱を恐れ、同じ人族を使って彼らを抑え込む方法を考えた。そして、暗殺部隊を創設したのである。
この暗殺部隊は、不安定な帝国から生きるため帝国軍に志願した人族の少年少女たちより、素質を見極めて秘密裏に編成された。
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