15 想いを馳せる

愛しい人に先立たれ、我が子達は去っていって幾年月経ったか。一人の老婆は今日も身支度をする。いつでもあの人が様子を見に来ても良いように。それと我が子の一人がそのうち帰ると、手紙を寄越したのだ。出迎えの準備をしていると、老婆の耳に懐かしい声が庭先から聞こえた。「おや、お帰り」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る