第10話
客を取るようになった飛鳥だが、違った意味で耐えるだけだ。
本当の意味で気持ち良いなんて、思ったことなどなかった。
それでも今は、和音から与えられる快楽に浸っている自分がいる。
段々と、飛鳥は高みに上り詰めそうになった。
「も、もう……いきそう……」
飛鳥が訴えると、和音は飛鳥のものから口を離した。
「いいよ、いけよ」
再び和音が飛鳥のものを咥えると、丹念に扱いていく。
まるで飛鳥の精を全て絞り出すように……。
そうして飛鳥は絶頂を迎えたのだった。
「あっ……あぁっ……」
飛鳥が放った白濁を、和音は飲み干したようだ。
その時の和音の顔が何とも淫靡で、飛鳥の思考をさらに奪っていく。
口元を拭った和音は、飛鳥の顔の横で立膝の体勢になる。
そして自分の着物をはだけさせると、既に猛ったものがそそり立っているではないか。
「ほら、お前に触れてこうなったんだぞ」
和音は飛鳥に「咥えろ」と命じる。
「気持ち良くしてくれよ」と強請るので、飛鳥は体を起こした。
そして、こわごわと和音のものに手を伸ばす。
すると和音の手に頭を抑えられて、熱く滾ったものを口に含むこととなった。
初めは苦しさもありながら和音のものを口から出し入れしていたが、上目遣いに見上げると感じている和音の顔が見えた。
それを見た飛鳥は、「あぁ、自分の行為に感じてくれているのか」と思い、そのまま続けたのだ。
口の中にようやっと収まる程度の質量のそれは、甘い蜜を口内に出しているのが分かる。
「もう、このくらいでいいぞ」
そう和音に言われ、飛鳥は自分の口の中から熱くなっているものを出した。
それは、天を向いてそそり立っている。
「そうだ、お前の中を見せてみろ」
飛鳥の前に膝をついた和音は、飛鳥の股を広げさせ、こじんまりと佇む彼の秘孔に目をやった。
「恥ずかしいだろ?」
飛鳥は隠したい気持ちでいっぱいだったが、和音はしげしげとその恥ずかしい場所を眺める。
「恥ずかしがるな。う~ん……客を取ってるから少しは慣れたみたいだが、まだまだ初々しい感じがするな」
そう言うと、和音は秘孔に指で触れてきた。
「あっ……」
触れられただけで声が出てしまい、和音に「このくらいで声出すな」と怒られてしまう。
自分はとても敏感になっているのだろうかと、飛鳥はとても困惑した。
「ちょっと指を入れるからな、力を抜けよ?」
そう言うと、和音は秘孔の周囲を撫でてから、指を挿入させていく。
「あんっ……」
客にもされていることでも、やはり慣れることはできない。
それでも、今日は嫌な気持ちがしないのはなぜだろう。
「やっぱり、これから先に進むんなら、ここを解しておかなきゃな」
和音は上機嫌で、丁寧に飛鳥の中を解していく。
「あっ……そこ……」
「ん?ここがいいのか?」
和音は特定の箇所を執拗に責め立てた。
そのせいで、飛鳥は淫らに啼き続ける。
飛鳥の中心も、いつしか硬さを取り戻し上を向いていた。
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