眠
るか
第1話 欲
みんなは「
俺にはある。10年前のこの季節に。
〜10年前〜
「あぢぃ〜〜よぉ〜〜」
高校二年生の夏休み。俺、
「なんで夏って暑いかな。というか無くならないかなというか無くなれ。セミうるさいし、セミうるさいし、セミうるさいし、夏暑い…」
1人でブツブツ文句を言いながらと俺はスマホをいじっていた。
「そういや、彼女ってどうやって出来るんだ…」
スマホをいじっていると、SNSの広告でラブラブなカップルがでてきたからだ。
「んーーー。やってみるか…」
俺はソワソワしながら出会い系アプリをいれた。
「よし。インストール完了っと…。どれどれ…。」
指を休めることなく項目を埋めていき、写真は1番盛れた自撮りにしておいた。
「マッチ出来たらとりあえず連絡してみればいいか…。それまで寝よっと」
携帯を閉じ眠り、数時間がたった。
「はぁ〜あ、ねむてぇ〜…。さぁてどうなったかなぁ」
あまり期待していないが携帯を開いた。
「ま、まじかよ…。結構マッチしてんじゃんかあああああ」
心の声が口に出てしまう。
「でもまぁ、俺は1人にしか送らない。可愛い子…可愛い子…。この子…」
茶髪で綺麗なストレート。毛先は少しカールがかかっていて、服はダボッとした部屋着。写真の後ろには少しちらかったものが見えた。そして胸は少しおおきく見えた。
「この子に送ってダメだったらやめだー!やめ!とりあえず…っと。」
(初めまして!マッチ嬉しいです^^)
慣れない敬語で文を送った。
そして数分後。
(こちらこそ嬉しいです!仲良くしましょう!)
「か、返ってきた…!。ど、どどどどうする俺。ま、まぁて、丁寧にすればいいか…」
そんなこんなでたくさん話した。好きな食べ物、好きな飲み物、好きなスイーツ。色々しれた気がした。
「会ってみたいな。なんか気が合いそうだし…」
緊張しながらも会いたいことを伝えた。
(土曜日会えませんか?会ってお話してみたいです!)
「だめならだめでやめよう!うん!」
そう心に決めたがその思いと裏腹に
(全然いいよ!場所はと時間は?)
「ま、まじかよ…え、ええと、」
(場所は駅周辺で時間はお昼がいいかな!)
「会うはいいけど…
そう俺は陰キャ。
「ま、まぁ当日になってみないとわかんないし、その時の俺に任せよう!うん!とりあえず…っと。」
俺はワクワクする胸の高鳴りを抑えながら静かにティッシュを持って静かにシ○ッた。
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