太陽からなる影と輝き

やなぎ

プロローグ

 あるところに、ルーメン王国と呼ばれる大国があった。その大国の中心であるルーメン城は、太陽の光を受けて、いつも明るく輝いていた。大国のはずれには、ウンブラ族と呼ばれる民族の村があった。その村は、太陽の光がほとんど遮られ、いつも暗い影に染まっていた。

 ルーメン王国とウンブラ族は大昔から対立していた。今はまだ、お互いに様子を見ているが、いつまた戦争になるかはわからない状態だ。もう、何が原因で争っているのか、何を求めて戦っているのか、「理解」できる人は少なくなっていた。

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