北方蛮族くん、聖騎士を目指すらしい
テルちゃんマン
第1話 俺は5歳児だぞ!?
ゴーゴーと激しい吹雪が藁屋根を打ちつけ、石レンガの壁を揺らす。ここは人類圏最北端、大陸から離れた巨大な離島アーガルズ。地球で、例えるならば日本とほぼ同じくらいの大きさの島だろう。
厳しい寒さ、強大な魔獣や魔物が闊歩する厳しい土地は、普通の人間を寄せ付けない。それどころか並の魔獣や魔物も寄り付かない。
魔獣は北に行くほど強くなると言われており、北に行けば行くほど人里は少なくなる。
しかし、この最北端という危険な土地に住み着く狂人達がいたのだ。彼らは皆、戦士だった。強いものとの戦闘を求め、気づけば並の魔獣も寄り付かない最北端に集落を作ってしまっていたのだ。
彼らは、狂っていた。ここをパラダイスか何かだと思っていたのだ。
それもそうだ、戦闘狂、強者との戦闘に心が震え、より強い相手を打ち負かす事を至上の喜びとする彼らにとって、ここはまさしく天国であった。
そんな蛮族戦士達……、ヴァルハ族と名乗る彼らの集落に、一人の男が、産まれた。
彼には前世の記憶があった。平和な国、日本と言う国を生きていた記憶が。
世界は残酷だった、彼は確かに異世界とか冒険したいとか、剣とか持ってみたいなぁ、みたいなことを考えていたのだが、産まれた場所はいうなればエンドコンテンツの高難度ダンジョン。
彼は絶望した。
✦✦✦
なんでだろう……、俺はまだ5歳のはずだが、親父に首根っこ掴まれて森の中に連れて行かれている。
親父はよく見るヴァイキングの兜のような角つきの兜をかぶったムキムキマッチョマンだ。誇張抜きで腕が普通の人の太ももくらいある。身長もたぶん2メートルを普通に超えている。
しかしだ、何故こんなに雪が降って極寒なのに上裸なんだ!?寒くないのか?俺は気になって親父に理由を聞くことにした。
「お父さん…、どうしてこんなに寒いのに上裸なの?」
俺の口からは可愛らしい子供声が出た。その言葉を聞いた親父は愛しそうに俺を見て、首根っこ掴んだまま頭を撫でた。
確かに親父は……、いや、部族のみんなは乱暴だが、愛がないわけではない。ガサツで乱暴で強い敵とわかれば我先に突っ込んでいくことに目を瞑れば、みんな優しい種族なのだ。
「パパは強いからだ。安心しなさい、俺が育てるからには、俺以上に強く育ててやる」
……愛や優しさの方向性が、強くしてやることとか、強い獲物を譲ってあげるとか、そっち方面なんだけどね。
「そう言えば、今から何しに行くの?なんで俺は首根っこ掴まれているの?」
俺は兼ねてよりの疑問を口に出した。すると、ドワーフの血の入っている親父は長く伸び、束ねている赤毛の髭を俺を持っている手とは反対の手で撫で、ガハハと笑った。
「それは、今から修行をする為だ」
親父は愛しい息子を見る目でそう言った。
「…………」
俺は嫌な予感がした。彼らは思いやりがある人々だ。しかし、根本的に価値観が違う。
闘うために北に住み着いた戦闘狂達の子孫はやはり戦闘狂。戦いが何よりものプレゼントになると思っているし、実際、訓練や戦闘をプレゼントされたら凄く喜ぶ人々だ。
きっと、息子に新しいおもちゃを買ってやるみたいな気持ちでえげつない訓練をさせたりするんだろう。
転生した男は……、少年、トーリンは血の気が引いていくのを感じた。
そして、俺の父、トールギスは森の真ん中で立ち止まった。時期は冬、この最北端のアーガルズは夏でも少し寒いくらいの土地だ、そのため、冬の寒さは正気ではない。
そんな極寒の森の中で、親父は俺を持った手で何かを、ボールとかそんなのを投げる格好をとった。
「お父さん!?なにする気なの!?」
俺は慌てた、なにする気かは何となく理解できたからだ。
「………ここには
親父は俺の言葉を無視して笑顔でそう言った。まるで、遊園地に連れてきた父親みたいな雰囲気でそんな事を口走った。
そして次の瞬間、俺はぶん投げられた。すごいスピードで森の中を飛んでいったのだった。
これは余談だが、
もし、大陸の小さな村に
断じて5歳の子供が相手をしていい相手ではないのだ。まあ、それも、ヴァルハ族は例外なのだが………
✦✦✦
「痛てて……、」
どうやら投げられた後、木に後頭部をぶつけたらしい。たん瘤が出来た。
しかし、やはり俺もヴァルハ族の血をひいているようだ。普通、あんな速度で投げられて頭を打てば、大人でも大怪我を負うだろう。だが、俺はたん瘤が出来ただけ。
まあ、これに関しては嬉しいことだ。この世界は別にこのアーガルズだけに魔物が現れる訳では無い。
ただ、強い魔物が北に行けば行くほど多くなるだけで、南にも、大陸中央にも、ここには出てこない強力な魔物は存在するらしい。
俺には1つ、考えていることがある。それは、このアーガルズを出て、外を冒険することだ。
よくある冒険譚みたいなワクワクする冒険がしたい。せっかく異世界に転生したんだ。この、俺にとって未知の世界を心行くまで堪能したいのだ。
この思いが強くなったのは、アーガルズと大陸の間を行き来する行商人をしているヴァルハ族の男、ギデールさんの話を聞いたからだ。
ギデールさんは親父たち他のヴァルハ族の人達よりも頭一つ身長が低いが(それでもたぶん180センチ超えてる)体は引き締まっており、他の皆がパワータイプならギデールさんはスピードタイプといった感じの人だ。黒髪を長く伸ばしてある彼は、ヴァルハ族からすれば中性的に見えるらしい(どっからどう見てもゴツい漢)
ギデールさんは大陸から帰ってくると沢山の物資と土産話を持ってきてくれる。
例えば、島のように大きな亀の話、とても大きな樹木、不思議な洞窟、空に浮かぶ島
この戦いと雪と氷以外はなんにもないアーガルズとは別物の世界がそこには広がっていた。
更に、ギデールさんは沢山の可愛い妻がいた。
そう、沢山の可愛い妻がいたのだ。
エルフに獣人に人間、多種多様の可愛い子ちゃんを妻にしているギデールさんを見て、さらに俺は外に行きたくなった。
ギデールさんの話では大陸では俺達ヴァルハ族の話もちゃんとあるらしい。
大陸の人たちは俺達の事を北方蛮族、英雄蛮族、北方英雄などと呼んでいるらしい。
………英雄?、俺はそれが疑問になり、ギデールさんに聞いてみたら、なんと、大陸にものすごい化け物、例えばドラゴンとかが現れたらヴァルハ族は何処からともなくその話を聞き、退治しに来るからそう言われているらしい。
確かに、強い敵と戦いたいから来ているだけだけど、助けられた人達からすれば、颯爽と現れ絶望を打ち倒すスーパーヒーローでしかないわけだ。
それは、モテない訳がない。ギデールさんが沢山妻がいるのも納得が行く。
だから強くなること自体は悪くない。物語の英雄みたいに人助けするのには憧れがあるし、モテたいからだ。
だけどさぁ……、
「5歳児を極寒の森に置き去りにするなぁーーー!!!!」
俺は慟哭を上げた
✦✦✦
俺は今、木の上から周りを窺っている。いつの間にか懐に入っていた手紙には『
なにが食べちゃうぞ〜だ、舐めてんのか!?つうか、武器は!?
別に俺達のヴァルハ族がイカれた強さを種族的に持っていると言っても、魔物相手に武器無しで挑む奴はあまりいない。
……………
そう、いるにはいるんだ。
族長(御年98歳)とか、去年
ちなみにアイスグリズリーは大陸では上級冒険者や騎士達が数人がかりで倒す魔物らしい。
俺達のヴァルハ族でも武器無しで戦うとか正気の沙汰ではない相手だ。あれは族長がおかしいだけだ
そんな事を思っているとさっき投げ飛ばされたあたりから樹木を破壊する大きな音が聞こえた。
急いでそちらに目を向ければ、数本の木をなぎ倒して戦斧が深々と地面に突き刺さっていた。
そして、その戦斧には手紙が巻き付けられている。
…………なるほど、親父だな
俺はさっき飛んできた戦斧に近づき、巻き付けられている手紙を開いた
『トーリン、ごめんね、渡し忘れていたよ。この斧はパパからのプレゼントだ。これを使いなさい。』
と書いてある………、
いやいや、あたったらどうすんだこの野郎!!死ぬぞ流石に!!
………でもまあ、俺が木の上にいるのが分かっていたからあそこに投げたんだろうな。
俺達ヴァルハ族は目もいいからな。
俺は戦斧を地面から引き抜く。大きさは自分と大体同じくらいの大きさだ。
…………
子供用の両手斧を作る種族は多分ヴァルハ族だけだろうな……
そんな事を思いながら戦斧を担ぎ、俺は獲物を求め極寒の森を歩くのだった。
✦✦✦
凍りついた湖に俺の顔が、映る。
母親譲りの整った顔立ち、父親譲りの火のような赤い髪をもった少年、トーリンがそこにはいた。
母親はエルフの血が濃ゆいヴァルハ族の女戦士だ。ヴァルハ族はそもそも、大陸中の戦闘狂が集まった集団だ。言うなれば、全種族のヤベー奴らの子孫がヴァルハ族だ。つまり、ヴァルハ族とは混血の種族なのである。
森を歩き出してから1時間ほどがたった。流石に喉が渇いたと思い、湖に来たのだが…、
「流石に凍っているよな…」
まあ、問題ない
俺は戦斧を湖の氷に振り下ろす。バリバリと音を立てて氷が割れる。
相当奥まで凍っているのだろう。水が全く見えない。まあ、問題はないのだが……、
俺は割れた氷を拾い、ガリガリと食べる。
ヴァルハ族は胃も頑丈、極寒の地でも水分補給に氷を食べるくらいには体も頑丈なのだ。
そうやってガリガリと氷を食べて喉を潤していると、先程まではなかった、獣の匂いが鼻孔をさした。
「っ!?」
俺は急いで氷を捨て、戦斧を握る。
━━何処だ!?
俺は周りを見渡す。すると森の奥に薄っすらと白い影が見えた。その影は雪景色と同化しており、見つけることは容易ではない。
間違いない、
俺は3歳の頃から斧の使い方、剣の使い方を教えてもらってはいた。魔物ではなく、イノシシや狼相手に戦ったことはある。
しかし、今回は初めての魔物討伐だ。
緊張する
そう思った時、グルルと低い唸り声が聞こえ、凄まじい獣臭とともに、右頬に衝撃が走る。
「ぐはっ!?」
そのままの勢いで、俺はふっ飛ばされる。たが、俺は子供とは言えヴァルハ族、すぐさま立ち上がり攻撃の首謀者を睨みつける。
たらりと頬から温かい液体が流れるのを感じる。血か…、
そこには4匹の獣がいた。
雪と同化する白い体毛は天に逆立ち、口に生え揃う牙はまるで地獄への入口のようだ。
そしてその大きさは、肩までの高さで、俺を優に超えており、威圧感が凄まじい。
グルルと内臓まで響きそうな低い唸り声は本能的恐怖心を煽る。
そう、トーリンはワーグの群れに狩りの対象として狙われたのだ。
先程、ちらっと奥に見えていたもう一匹のワーグが4匹の真ん中に入ってくる。この群れのボスなのだろう。他のワーグよりも一回り大きい。これで全部で5匹だ。
普通、こんな状況ならば、大人でも腰を抜かし、恐怖に震えるだろう。
勿論、このトーリンも前世ならば腰を抜かして泣いていたかもしれない。だが、彼は普通の人間でも、前世の日本人でもない。
彼はヴァルハ族であった。
痛い、そして目の前から初めて、自分を殺し得る相手から殺意を向けられた……。
恐怖で足がすくむかと思った……。前世の俺なら失禁していただろう。
しかし、しかしだよ……。
自然と口角が上に上がっていくのを感じる。濃厚な殺意を向けられれば向けられるほど、心が、魂が、血が
「沸騰するっ!!」
どうやら、俺もヴァルハ族の血をひいているらしい。殺意を振りまくワーグ達を見て、ギデールさんから聞く外の話と同じくらいワクワクとした感情が溢れ出してきたんだ。
俺は我慢できずに駆け出した、それを合図にワーグ達も俺に襲いかかる。
俺は、今日、初めて闘争をしたのだった
「はぁ…、はぁ…、はぁ…、」
息が中々整わない。あー、きつい。
そんな事を考えている俺の周りには、血の湖に沈んでいる5匹のワーグが居た。
無我夢中で斧を振るっていたらいつの間にか倒せていたのだ。だが、
「痛い……、」
腕や足を噛まれ、ドクドクと血が流れている。無傷で勝てたわけではなかった。
「はぁ…、今、別の魔物がでたら死んじゃうなぁ……、」
何もできずに殺される。そう考えると、先程までの沸騰していた血が引いていくのを感じる。
そうか、戦うのは好きだけど死ぬのは怖いのか……、
俺は客観的だがその事に気づいた。
だからだろう、先程から聞こえる、地響きの音が……、
フガフガと、聞こえる大きな鼻息の音が、肝を凍らせているのは
「あ…、ぁ……あぁ…、」
俺は恐怖で声が出なかった。目の前にいるのは、先程のワーグとは比べ物にならない化け物。
このアーガルズ最南端の森には出てこないと言われているアイスグリズリーがいたのである。
その大きさは肩までの高さで俺の家を超えている。奴が動くたびに地面が揺れ、分厚い毛皮の上からでも凶悪な筋肉が蠢いているのが分かる。
そして、奴は俺の事をじっと見ていた。真っ赤な瞳で見られただけで、蛇を前にしたカエルのように動けなくなった。
━━駄目だ、万全でもあんなのには勝てない……、
幸い、失禁することはなかったが、目には涙が溜まってきている。
に、逃げなくちゃ
俺はそう思い、走り出そうとした瞬間、アイスグリズリーは凄まじい遠吠えを上げて襲いかかってきた。
速い、ワーグよりも速い、俺はそのスピードに戦慄した。
そして、アイスグリズリーが俺めがけて腕を振り下ろしたタイミングで、別の場所から爆発するような音が聞こえた。
そして、瞬きした瞬間に、俺に振り下ろされていたアイスグリズリーの腕が血を吹き出しながら円を描き宙を舞っていた。
━━斬られた!?
俺は驚愕した。何故ならばいっさい何も見えなかったからだ。
グァァァァアアアアア!!!!
アイスグリズリーは痛みに慟哭を上げる。その声量で大気が揺れ、内臓が揺れる。
だが、おそらくアイスグリズリーの腕を斬り飛ばしたであろう人物は止まらない。
俺の目には黒い影の線にしか見えないが、高速でアイスグリズリーの周りを、動いている。
線がアイスグリズリーの体をなぞるたびにそこから血が吹き出し、斬られていく。
アイスグリズリーは何もできない状況に困惑しているようだ。そして、次の瞬間、影の線と、斬撃の時の肉が切り裂かれる音が一泊消えた。
その時、俺は目にした、アイスグリズリーの後方の木を足場に、軽大剣を構えている黒髪の男を
ギデールさんを
次の瞬間、ギデールさんがいた場所が弾丸で撃ち抜かれたように弾けた。
そして、ザグンッ!!と斬撃の音とは思えない轟音が響き、アイスグリズリーの首が吹っ飛んでいった。
俺はその様子を唖然と見ていた。
アイスグリズリーの首を斬り落としたギデールさんはいつも通り、村の中で歩いているときみたいに近づいてきて
「トーリン君、無事かい?」
ギデールさんは何事もなかったかのように軽くそう言いながら手を差し出した。
「ぎ、ギデールざ〜ん」
俺は安心してしまって泣いてしまった。
家に帰れば、親父は、お母さんに怒られていた。ワーグ退治はまだ5歳には早いと、ギデールさんも説教していた。
俺は親父が二人に説教されている間、ギデールさんの、奥様方に慰められていた。
「怖かったよねぇ」
「大丈夫だよ、ヨシヨシ」
「痛かったよねぇ、今、回復魔法かけてあげるからね」
などヨシヨシされながら言われた。
正直言おう、最高でした。
✦✦✦
「トールギスはもう少し加減を知らないとね」
「むう、すまない……、トーリンがあまりにも退屈そうにしていたものだから」
「……、はぁ、君らしいな」
私は口元が緩むのを感じた。トールギスはヴァルハ族からしたらとてもいい奴なのだ。気が良くて優しい。だから退屈そうなトーリンに遊び場を与えてやりたかったのだろう
「しかし、アイスグリズリーは仕方ないとしても、5歳でワーグを5匹討伐か…、凄まじいな」
「ギデールもそう思うかい?流石、アタシらの子だねぇ」
トールギスの妻、金髪の髪に長い耳、美しい顔立ちとは裏腹に鍛え込まれた体を持つ女性、ヒルデもそこは満足そうだ。
「しかし、アーガルズ最南端にアイスグリズリーか……、魔物の南下が続いているな…、」
トールギスが首を捻りながらそう呟いた。
「大陸の方にもアイスグリズリーが出没したことがあるそうだ…、」
「大陸にわたったのか!?……、我々ヴァルハ族の村ならば対処可能だが、大陸の冒険者たちでは死人が出るのではないか?まあ、魔物の南下は、我々にとってはあまりいつもと変わらない話だが……、」
それを聞いていたエルダが口を挟む
「いや、アーガルズ北方の森の魔物がここいらに出たらアタシらにも死人がでるかもよ」
「ああ、隣村ではドレイクが集落を襲ったと聞いた」
私はそれに同意した。ドレイク…。低位だが竜族である怪物だ。いきなり村に襲来したら大変だ。
戦士だけなら対処可能だが、村には非戦闘員も大勢いる。生まれつきか弱い(ヴァルハ族基準)子たちや、非戦闘員の人々はきっと殺されてしまうだろう
「ドレイクが……、村の警備を厳しくするべきかもしれんな……、俺は族長に伝えてくる」
そう言ってトールギスは部屋から出ていった。
「これからどうなるものか……、」
私は腕を組みながら未来の事を案じたのだった。
❖❖❖あとがき❖❖❖
ここでは設定や補足説明などを書いていこうと思っています。
楽しんいただければ幸いです
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