私貴-プロローグ
暗闇の中に少年、少女が座っている
不穏な音が流てる
私は言った「此処はどこ」
男は言った「此処は君が何時も居る場所だよ」
少年は言った「貴方は誰」
女は言った「君が何時も話している人だよ」
「私はいつも図書室に居る。ただ本を読むことが好きな高校生である」
「僕はいつも美術室に居るただ絵を描くことが好きな高校生である」 暗転 緞帳を上げる シーン1 <ワタシの日常> 舞台:学校 生徒のガヤガヤ 明転(黄色) 私といじめっ子が花道(上)にいる 雪はバッグを持って上手出入り口の方へ向かう いじめっ子〈以降子〉「雪サン」 私 「何ですか」 子 「今日の日誌やっておいてくれない」 私 「・・・・」 子 「やってくれるよね」 私 「無理、図書室で用があるから」 子 「そっか」 私 「・・・・」 子 「マタネ」 私 「それじゃあ」 子 「ドウシタラ、いやドウシヨウカナ」 子どこかに連絡をかける 暗転 カラクリが動くみたいな音 舞台:図書室 明転(黄色) 私は教科書類を広げつつ本を読んでいる 男下手から出てくる 男 「やあ、こんばんはと言うか初めまして」 私 「・・・(顔を上げる、無視)」 男 「何か一つ返してくれても良いじゃない?」 私 「・おはようございます。月下先生・・・」 男 「姫」 私 「え」 男 「文豪の姫」 私 「どゆこと」 男 「いつも読んでるでしょ。それ」 私 「ハアまあ」 男 「何読でるの」 私 「あ!」 男 「フーン《恥の多い生涯を送ってきました私には人間の生活というものが見当つかないのです》人間失格か」 私 「面白いと思いません」 男 「これ、重くない?社会問題の塊でしょ。それも、虐待酒薬のオンパレード」 私 「だから面白いんじゃないですか」 男 「まあ、私も読んでいたのだけど。話変わってもう一個」 私 「まだ何かあるんですか」 男 「君さ死ぬときに何考えると思う?」 私 「は?意味分かりませんけど」 男 「ほら人それぞれ考える事在るんじゃないか」 私 「うん。幸福であった事、地獄であった事が一般の答えでしょうが、たぶん私は、、、」 男目キラキラ 私 「いや、止めときます。これ以上言うと先生がぶっ壊れそうなので」 男 「えぇどうせなら壊してくれよ」 私 「えぇじゃないですよ」 男 「そういえば君いつも来てるよね」 私 「何で知って」 私のセリフに被せチャイム音 男 「おやもう次の授業、いや違うね帰る時間ではないかな?」 私 「あ、もうそんな時間か」 男 「君頑張るね。何かあったら力になるよ」 私 「はぁ、さようなら」 男 「さよなら」 ドアの閉まる音 私上手退場 男 「此処まで話したのは何時ぶりだろうな」 男下手退場 暗転 カラクリが動くみたいな音 舞台:教室 生徒のガヤガヤ 明転花道(下) シーン2<ボクの日常> 子 「オイ、桜花」 少年 「何だい?」 子 「サッカー部入ってくんない?」 少年 「悪い、先約」 子 「は?」 少年 「待たせてるから」 子 「ちょ、待てよ」 少年 「じゃあな」 子 「アイツにドンナコトシテヤロウカ」 少年 「・・・」 少年花道の端で最後のセリフ聞く 暗転 舞台:美術室 明転(黄色) 少年は絵を描いている 女上手から出てくる 女 「ヘイ、ガイ」 少年 「・・・」 女 「ちょっと乗り悪いよ。ほらほらテンション上げて」 少年 「・・・・」 女 「こんばんは」 少年 「え?おはようございます紫先生。って今朝ですよ」 女 「まあ良いじゃないか。楽だし」 少年 「止めてください恥ずかしい」 女 「少年」 少年 「え」 女 「なーに、描―いてるのーかな?」 少年 「ダメ」 女 紙取り上げる「ワオ」 少年 「引きましたか」 女 「いいや、少し意外だった」 少年 「何で」 女 「君くらいだよ。ほら未知為る描くのは。前回描いてた鳥嫌いになっちゃった?」 少年 「何でも良いでしょう」 女 「何でもないんだったら仕方ない。ほら、ピカソも色々変わってたりするし」 少年 「<ほら、ピカソも色々変わってたりするし>って乗りが!乗りが可笑しいでしょうが!!!」 女 「え、ダメ」 少年 「ダメですよ」 女 「ダメ。ッチ」 少年 「…何ですかそれ」 女 「見て分からないカツラ」 少年 「は、はぁ」 女 「ほら人と会うときはかっこよく居たいでしょ」 少年 「まぁ・・・」 女 「ねぇ。君さ人の血入った絵よく描いてるのかい?それとも・・・」 被せて少年 「この人自由すぎる」 女 「私も昔ね」 少年 「嘘だ」 女 「人が嫌いになったとき、自分が嫌になったとき、なおかつ何もする気がなくなったとき」 少年 「いや、元気に何言ってるんですか。人生もう止めてるじゃないですか」 女 「へ?人生全部が嫌になるのも良いじゃないか」 少年 「は、どういう事だよ」 少年のセリフに被せてチャイム音 女 「おやもう帰宅、違うな授業じゃないか」 少年 「まだ行きたくない」 女 「そうか。じゃあ私と一緒に人間没落について語ろうか」 少年 「いえ失礼します」 少年下手退場 女 「気が引けるけど、私もそろそろ仕事しないとね」 女手袋付けながら上手退場 物が壊れる音+時計十二の刻 暗転 シーン3<面倒なお客様> 舞台:教室 花道(上) 明転 子 「ねえ、今日さ女子会あるけど来ない?」 私 「ごめんなさい。行けないの」 子 「そうだね。貴方はそういう人だったね」 アドリブで殴るの可 子が顔色変えて酸をぶっ掛ける 子 「あら、ごめんなさい」 私 「・・・何此れ」 子 「フフ、掛けたのは酸だよ。自分が何をしたかわからないお馬鹿さんにはこれくらいがちょうどいいわね。バイバイ」 私走ってはける 暗転 花道(上) 明転 花道(下) 子 「ちょっと面貸せよ」 少年 「・・・いいよ」 舞台:美術室 照明:橙 子 「なあ、本当にここ抜ける来ねぇの」 少年 「あぁ」 子 「それならもういいよ」 少年 「お前の大事なもの壊してやる」 子の破壊開始 アドリブで少年にも加える 少年 「ヤメロ」 照明(赤黒) 少年、子を殺害 方法は、お任せで【私のお勧めは撲殺】 子 「お前はこれで罪人だ」 とどめを刺す 女上手から拍手してくる 女 「おめでとう」 少年膝から崩れ落ちる 少年 「此処はどこだ」 暗転 シーン4<一刻の夢> 舞台:図書室 明転(黄色) 私上手 下手から先生 男 「姫どうしたんだい?ってその顔」 私 「・・・」 男 「とりあえず御出で」 私 「・・・・・」 男 「イタ (酸かでもいったい誰が)」 私 「・・・」 男 「包帯も必要だな」 私 「・・・先生」 男 「何だい」 私 「何でそんなに気にしてくれるんですか」 男 「私の気まぐれかな(毒関連の調達楽にしたいし)」 私 「先生の学生時代はどんな人だったのですか?」 男 「そうだね。あれは、雨の日の事」 私 「は?ちょ!」 暗転 二人とも下手退場 舞台:美術室 女上手 少年下手 明転:水色 女 「おや、今日は何か悪い事でもあったのかい」 少年 「いえ特に。此処では本当のことを描いてても苦しくないし嫌じゃないから」 女 「そうか。じゃあ質問を変えよう。私の絵を見てみたいと思ったことはあるかい」 少年 「え?嘘だ」 女 「一応何度か受賞したことあるよ」 少年 「それもう国宝級」 女 「違うよ国宝は、国の指定した物の事を言うんだよ」 少年 「僕は本当に何を言っているんだか。でも見てはみたいです」 女 「あった。けどー考えないと」 少年 「何で」 女 「は・ず・か・し・い」 女、少年の前に紙を差し出す 少年 「何だよ」 女 「ほい。これ」 少年絵を見てく 女 「これは見ないで」 少年 「え、でも」 女 「見るな」 少年 「はい」 女 「あー、早くバー行きたいな、もしくはカラオケ、もしくは」 少年 「もしくは多い、てかどんだけ酒飲もうとしているんですか」 女 「朝から夜まで。それとも喫茶店に行って」 少年 「喫茶店?」 女 「女給ちゃんに、、、ナンパしたい」 少年 「何言ってんだこの変態くそ教師」 女 「いいもん変態くそ教師で」 少年 「開き直りやがった」 女 「今から時間ある?あったらさ、喫茶店行かない?」 少年 「何、学生にナンパしてるんですか」 女 「ふふふ、甘く見てもらっては困るよ」 少年 「そういえば、先生はどんな人だったんですか?」 女 「普通の学生さ。警察のご厄介にはあったけど。この話はおしまい」少年 「あの僕と先生って何時もどこかであった事在りますか?学校外で」 女 「は!何か運命の糸で繋がって」 少年 「な訳あるか」 女 「そういう時は、ロマンチックにものをいうものだよ。夢を見せてくれ若者よ」 少年 「若者でひとくくりにしないでください。先生っていくつでしたっけ?」 女 「ノーコメント」 少年 「さっきの絵はいったい何が」 女 「さあさあもう家に帰れ帰れ。私は酒を飲みたい」 少年 「うながし方が独特過ぎるんだけど。」 女 「じゃあね」 暗転 上手退場 明転(黄色) 包帯の私と運ぶ先生下手から戻ってくる 男 「これが昔の私」 私 「先生も大変だったんですね」 男 「もう遅いから送ってくよ。あと、君に液体をかけた人と、薬品名教えて」 私 「分かりました」 暗転上手はける シーン5<ブラッド・ナイトメア> 花道(上)明転 照明:青 子 「あっはは。気分せいせいしたわ」 黒すれ違う 黒 「あの」 子 「何よ」 黒 「貴方ですか?彼女にちょっかい掛けたのは」 子 「え、何。アイツに彼氏とかマジ受けるんだけど」 黒 「そうですか。では、あなたはどんな死に方が好みですか?」 子 「は?何言って?」 黒 「ここは私の縄張りですので」 子 「ひぃ」 黒 「さあ、私の久々の食事だちゃんと楽しまなければ」 子 「嫌―――――――――――――――――――――」 黒 「あはは。壊れろ壊れてしまえ。」 子 「・・・が、あ、ご、ごめんあさい。許して。」 黒 「あーあ、白けた」 子酸をかけながら 「死ね、死んでしまえ」 黒武器を使って子を一突き 男 「ふふ、さよなら。先生、貴方の絵にはなったでしょうか」 照明(青黒) パトカーと救急車の音 暗転 シーン6<エンディング> 下手から私 舞台の中央に座っている男 私 「おはようございます」 男 「・・あぁ。おはよう」 私 「昨日のニュース見ました?」 男 「見たよ」 私 「あの犯人どうなったんでしょうね」 男 「さあね」 私 「先生はどんな予想を立てますか。と言いますか、此処はどこ」 男 「ここは、いつの君がいる場所さ。さっきの質問に答えよう。そうだね、私だったら」 私 「っ、、、」 男 「こうするよ」 照明暗い紫 エピローグ<終わりの果てに続く涙> 中央明転 バックミュージック(壊れたオルゴール) 女 「おめでとう」 少年 「此処はどこだ」 女 「何を言っているんだい。ここは、美術室さ。お前のしたことは、誇るべきことではないが。なにも悔やむことでもない。目撃者を排除し痕跡を消しさえすれば、生きて行けるのだから。ようこそ同業者の世界へ。私は、君を歓迎するよ。」
「…さよなら先生」 彼は女を刺す
真っ赤に染まる 女
「やるじゃないか。」
「あははははははははははははは。ア――――――――――――――――――――――――――――――――――――。壊して壊して壊して壊して壊してやる。」
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