十六夜

二水-溜め池

　「俺はそいつと同じじゃねぇよ」

　ある人の言葉

　いつも私を勇気づけてくれる

　今回はそんな人が…

　私は、OLだ

　朝

　起きて、珈琲飲んで、交通ラッシュの電車に乗り

人酔いしながら目的の事務室につく

　そしたら、ほぼ丸一日お世話に成るパソコンに向かって作業を始める

　そしてめんどくさい上司や部長に呼ばれ数刻の間相手をする

　(この作業をすることで、残業代が弾むから)

　終わり次第デスクワーク

　こんな調子だ

　家に帰っても誰もいない

　静かに夕食を喰らい

　そして、就寝する

　なにも珍しいことではない

　ただの生活

　この職場を選んだのも成り行き

　将来の夢というものが取り分けなかったものだから流れた

　まぁ私は人前で何かをするよりも、裏で事務をしている方がしょうに会っていたと言うわけだ

　…それだけだ

　あの場で、彼と会うまでは…

　酒

　ある日の午後部長から

　「おい、○○君。今日の予定取ってくれてるよな？」

　と前起きなく言われてしまった

　ここまで来ると、言い訳も通ることもなくブチギレられるので

　(理不尽すぎてこちらも切れそうだが)

　「はい、お借りしました」

　と二言返事

　そうすると上機嫌に部長はこの場から去っていった

　(二度と来んな、このくそ上司💢)

　と言うことで大急ぎで席を取り

　…夕方の業務も増えたと言うわけだ