決めることが、大事で、そこから始まる

白鷺(楓賢)

本編

私たちの生活は、毎日多くの選択に満ちています。何時に起きるか、何を食べるか、どんな仕事に取り組むか、どれも小さな選択の積み重ねです。そして、その選択一つひとつが、私たちの未来を形作っていくのです。特に「何をやるのか」「どのようにやるのか」といった大きな決断は、私たちの人生において重要な影響を与えます。だからこそ、決めるという行為が大切だと私は思っています。


しかし、決断を下すということは簡単なことではありません。私は、慎重に時間をかけて考えるタイプです。「何時から何時まで働くか」「今日は何を優先すべきか」といったことを、細かく考えます。表面的には優柔不断に見えるかもしれませんが、実は、物事を深く考えてしまうからこそ、すぐには決められないこともあるのです。


とはいえ、一度決断してしまえば、その実行力は高まります。決めたことに対しては、しっかりとやり遂げるという強い意志が湧いてくるのです。決めるまでには時間がかかりますが、その分、メリハリのある行動ができるようになります。逆に、決断を曖昧にしてしまうと、何をするにもぼんやりとした感じになり、結果的に物事が続かなくなってしまいます。


決めるということは、ただの行動ではなく、心の中での確固たる意志の表れです。私の場合、うつ病や発達障害という制約がありますが、それでも「自分で決める」という行動は変わりません。障害があるからといって、それが私の決意や努力を妨げるものではないのです。無理をすることはできませんし、しんどい時には立ち止まることもあるでしょう。治療も必要ですし、時には何もできない日もあるかもしれません。それでも、できる時には精一杯やりたい。そういう気持ちは、常に持っています。


私が今、決めたことの一つが、「就労継続支援B型事業所に通い続けること」です。障害年金で生活しながら、事業所に通うことが私の仕事であり、それを胸を張って言えるようになりたいと思っています。これが私の今の役割であり、私が選んだ道です。障害があるからといって、それが私の存在価値を下げるわけではなく、むしろ私の挑戦を後押ししていると感じています。


この道を進むことに決めた以上、私はその道を一歩ずつ踏みしめて歩んでいくつもりです。地道に、コツコツと、自分なりに少しずつ成果を積み上げていくことが大切だと思っています。そして、その積み重ねが、私に自信を与えてくれるはずです。決めたことをやり遂げる、その姿勢こそが、私自身の成長に繋がると信じています。


今、私は新たに「自分のペースで、もう少しだけ頑張ってみよう」と決めました。無理のない範囲で、少しずつ挑戦を増やしながら、自分の成長を感じたい。そして、何より、自分のために生きることを大切にしていきたいと思っています。


決めることから始まる新たな一歩。それは小さな一歩かもしれませんが、確実に未来への道筋を作っていくものです。だからこそ、今この瞬間、何を決めるのかが大切なのです。

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