パスワード
壱原 一
パスワードを入力してください。
ええと、なんだっけ? ううーん… はいはい。*****と。
入力されたパスワードが正しくありません。
え?違うって。 うううん。 ああ。オッケー。*****だ。
入力されたパスワードが正しくありません。
おいおーい。まあ良いや。もう一回。 ううううーん… おっ、*****ね。
入力されたパスワードが正しくありません。
は?あのさあ、ほんと勘弁して。ロックかかっちゃう。ラストチャンスだよ。 うう…ううーん… えーと…*****かな。
規定回数以上ログインに失敗しました。一定時間アカウントがロックされます。
あーあーあーあー。なにやってんだよ。この野郎!
ううう!うう、うう!ううううう!
やっぱ顎と手やっちゃったのは、ちょっと不味かったか。言うて最初から素直に答えてりゃこっちだって無茶しなかったのに。
ううーんん…ううう…
いやきっつ…良い歳してそんな泣かないで。あ。画面おちた。おい顔あげろ。あれ…認証しない。
う…うう…
はあーあ。萎える…こんな頑張ったのに…もういっか。帰ろうかな…あ!なんだここにあったわ!指。
うううー…うううう…
良かったー。ほら。画面ついた。
じゃあ、
もっかい言って?パスワード。
終.
パスワード 壱原 一 @Hajime1HARA
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます