終わらない夏

第1話(1話完結)

「暑い」

暑すぎる。もう9月だよ。何でこんなに暑いんだ。暑さ寒さも彼岸まで？なんだって？彼岸っていつ？10月？

そんな考えたところでどうにもならないことをぐるぐると考えていた。

「本日は雲一つ無い晴天です。日傘や帽子で暑さ対策を！」

テレビから天気予報が流れている。

最高気温はまだまだ夏現役だ。

「疲れたサラリーマンにはこたえる暑さ。Hey Siriなんとかして」

まぁそんなこと言ったってどうにかなるもんじゃないよな。ていうか俺のスマホAndroidだし。

「そろそろ出るか」

なんとか駅までたどり着けばあとは涼しい車内が待ってる。人でぎゅうぎゅうだけど、俺が乗る車両はまだ許容範囲だ。

　◇

「おはよっ！」「おはよー！」「おはおは〜！」

駅までの道のりで夏休み明けの小学生たちが通り過ぎる。元気いっぱいでよろしい。

「そういえば俺が小学生の時は教室にエアコン4台とかで凌いでたな。今じゃ考えられん。死ぬ。文字通り死んでしまう。」

なんとか駅までたどり着いた。ここから先はほとんど室内移動なので楽勝だ。降りてから職場までは徒歩6分。いける。

　◇

職場に付いた。どことなく雰囲気がおかしい。

「あ〜佐藤君！ごめんねぇ。エアコン壊れちゃってさぁ！夕方には業者来てくれるみたいだから、なんとか頑張ろうね！」

上司から残念なお知らせがあった。なんてこったい。

　◇

その日はなんとか乗り切り、待ちに待った夕方だ！エアコン業者が来た!

「いや〜部品がダメになってるので交換ですね。半導体不足も続いているので取り寄せに1週間ほどかかりそうですね。」

悲劇だ。。。

俺の夏はまだ続きそうだ。