【2章完結】前世で若くして病死した私は、今世の持病を治して長生きしたいです[ぜんわか]
ルリコ
0章 すべてを賭けた誓い
第1話 いつもの朝
たいよーがてりつけるあたたかい朝。
わたしは、ひさしぶりに体がだるくなかった。
「おはようございます、お嬢様。体調はいかがですか?」
かのじょはわたしにつかえてくれているリエ。
ライトブラウンのかみとうっすらハチミツいろのまじった目をもつ、きれーなおばーさまだ。
「おはようリエ。きょーはめずらしくどこもいたくないわ」
「それはよろしゅうございますね。今日は外出できるかもしれません」
「ほんと!? うれしい」
じゃあどこに行ってみようかな?
いえの外にでたきおくはかぞえるほどしかないから、外について知っていることは少ない。
まえはこーえんに行って、そのまえはおみせに行った。
もーそーでいっぱいになっていると、リエがくすくす笑っていることにきづいた。
「リエ?」
「失礼しました。あまりにもお嬢様が楽しみになさっているので」
「たのしみに決まっているじゃない!」
「ではまず朝のお支度をしなければなりませんね」
「そうね、おねがい」
「かしこまりました」
うきうきした気持ちでしたくをいつもより早くおわらせ、1かいのしょくじをするひろまに向かった。
父と姉はもう席についていた。
「おはようございます、おとーさまっ、おねーさまっ」
「ミュラー、おはよっ」
「おはようミュラー。今日は調子がいいのかい?」
まえから、おねーさま、おとーさまの順だ。
「そうなのです。外にもでれそうなくらいですわ!」
「それはよかった」
ちょうどそのタイミングで、おかーさまがおとーとのカイレーをだいてあらわれた。
かのじょも調子がよさそうだ。
「おはようございます、ケイリー様、ロイリー、ミュラー」
「ああ、おはようアマリ」
「おはようございますお母様」
「おはようございます、おかーさまっ」
ケイリーはちちの名で、アマリはははの名だ。
「カイレーも挨拶しましょう」
「……?」
くびをかしげてカイレーはははを見上げる。
すごくかわいい。
「母上の言葉を復唱するのですよ? おはようございます」
「~~~~~」
なにを言っているかよくわからないけれどかわいい。
まだ2才なのにそれだけことばがわかるなんて、この子はかしこいんだ!
ぜったいそうだ!
めしつかいが、ごはんがのせられているワゴンをはこんできた。
今日のあさごはんはなんだろう?
「白身魚とにんじんのソテー、コンソメスープ、白パンでございます」
やった、にんじんだ!
やさいの中でもっとも好きなのはにんじんである。
だんぜん、にんじんである。
なまでもやいてもおいしい。
これをたべられない人は、じんせいをそんしてるわ。
「お嬢様? お召し上がりにならないのですか?」
いけないいけない。
しかられるまえにたべよう。
にんじんばかりをたべすぎてリエにしかられていたころ。
おとうさまがまいあさのルーティーンである、かぞくかいぎを始めた。
といっても、ほーこくや今日のよてーぎめなどである。
「今日はミュラーの体調がよいので私は2人で外出しようと思っている。アマリはどうする?」
もんだいなく外出できるみたいだ。
「そうですね、私は溜まっている執務をしようかしら。あなたにばかり負担を押し付けていては悪いですもの」
「そんなことを気にする必要はないが………君はいらないと言ってもやるであろう。
少しでも体調が悪くなれば必ず側仕えに訴えることを条件に認める」
「ありがとうございます」
「カイレーは乳母に預けるか?」
「いえ、執務室の端にベビーベッドを設けました。同じ部屋にいたほうがこの子も安心でしょう」
おかーさまはいとーしそうにカイレーをなでた。
かれはにこりと笑い、すうっとねいった。
「そうだな。ロイリーは?」
「お昼まで家庭教師の先生が来てくださいます。その後は礼儀作法のレッスンが入っていますわ」
「分かった。頑張りなさい」
「はい、お父様」
「その他報告はあるか?」
これは、しよーにんたちからのほーこくという意味だ。
「ございません旦那様」
「わかった。今日も職務に励むように」
「「かしこまりました」」
しよーにんがいちれいする。
「ミュラー、2の鐘が鳴ったら出発する。それまでに準備しておきなさい」
「はい、おとーさま!」
ようやく外出だー!
キーンコーンカーンコーン。
2のかねが鳴った。
わたしたちは、きょーかいが鳴らすかねに合わせて生活している。
1のかねで起きて、2のかねで市場や店がひらき、
3のかねでランチ、4のかねでおやつを食べたりきぞくのおちゃかいが始まったりして、
5のかねでディナー、6のかねでねる。
父がかいだんをおりてきた。
「おとーさま、早く行きましょう!」
「待ちなさい、1日は長いのだから慌てるな」
「1にちはながくても、わたしが外にでられるときは少ないですわ!」
「……だとしても。そもそも私たちが行くところを知らないだろう?」
「そうでした。どこに行くのですか?」
「ミュラーは本が好きだろう?」
つまりとしょかんに行くんだね!
ゆめにまで見たとしょかんにやっと行けるんだ!
「ありがとうございます、おとーさま!」
まい上がってしまい走りだしたが体勢をくずしてしまった。
おとーさまの手が支えてくれたので転びはしなかった。
「ミュラー? もう少し淑女らしさというものをだね……」
「申し訳ありません、旦那様」
「ごめんなさい……」
リエは悪くないのにあやまらせてしまった。
「まあいい。行くぞ」
「はい」
でも、としょかんは楽しみだわ。
ーーーーー
お手にとっていただきありがとうございます。
初めまして、ルリコと申します。ぜんわかを最後までお楽しみください。
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