僕が死ぬまで

第1話 プロローグ

7月27日この日に僕は生まれて、僕は死んだ。

世間一般的に見れば死という概念は悲しみ、不幸、というものだ。

けど僕は違う、死というのは美徳、救いだと思う。

ある人が言った「人生とは失敗の連続だと」

ある友人が言った「人生は一度しかないからその分楽しまなきゃいけない」

僕は言う「人生とは苦悩と葛藤のジレンマであり、それに永遠苦しめられるものだと」

だから、死というのはこれまで歩んできた長い長い人生を締めくくる最大の行事で、儚く美しいものなのだ

だから、死というのは人生という苦しみから逃れられる救いなのだ。

この物語はある1人の男の人生についての物語である。