はしりがき

将来の夢遍歴

〈藤堂の〝将来の夢〟遍歴〉

・看護師 (保育園の卒園文集)：「将来の夢は？」という問に対する答えを持ち合わせていなかった私。「給料がいいだろうから」という理由で母に勧められたまま書いた。

・パン屋 (同上)：一番仲が良かった友達につられてついうっかり。そのため私の「将来の夢」の欄は「看護師とパン屋」という超人的な兼業になった。

・編集者 (たぶん小学校中学年。「人生プラン」だかなんだかいう総合の授業)：本が好きなので本に関わる仕事につきたいと思ったが、自分なんかが作家になれるはずないとなぜか早々に決め込んで編集者を選んだ。

・翻訳者 (小学生～中学生？)：英語が得意だったので、英語と本を組み合わせて翻訳者。高校に入って英語に自信をなくしたのと日本の古典に興味が湧いてきたのとでフェードアウト。

・医者 (不明)：持病がきっかけ。どちらかと言うと病のメカニズムを探る研究医になりたかった。根っからの文系と諦めたが、生まれ変わったら医者になりたいと今でも思う。

・社会保険労務士 (中3)：高校入試の志望書のために考えた夢。学校に社労士の方々が来て講演をしてくださったので知った。一時期は本気で憧れていたが、膨大な法律を覚えて扱うのはとても無理そうなので入試が終わったら半年も経たないうちに自然消滅した。

・作家 (ついこの間から)：夢がないのも不便なのでとりあえず作家。なんて言ったら本気で目指してずっと努力している人に失礼だけど、ここまで来て「これに向かって努力しよう」と心から思った〝夢〟はこれが初めてなので、力を尽くしてみる所存です。