第5話 初めての海と武器製作
「ここの近くに優奈に見せたい絶景スポットがあるからついてきて欲しいな!」
「全然いいよ!ゲームの絶景っていうのも気になるし」
そう思ったので小夏に道案内を任せ後ろをついて行くことにした。
しばらくして、小夏がいきなり道から逸れて茂みを歩き始めた。
「こっち道がないのけど本当に大丈夫なの?」
ぱっと見森しか続いてないので道が合ってるか心配して聞く。
「私が一回通ったことある道だから安心していいよ」
そういいながら再び歩き始める。
「もう着くよ」
薄暗い茂みの中を越えると、そこには青く輝く海の姿があった。
「うわぁーー!」
「どう?この景色すごいでしょ!」
小夏は自慢げに語っている。
「すごい綺麗だね」
白い砂浜に打ち寄せる波の音は、心地よい音を奏でている。波が引いた後には、無数の貝殻がキラキラと光る。
「せっかくだし水着に着替えよう!優奈の分も持ってきたよ」
小夏はそういいながら、インベントリに入っている水着を私に渡してくれる。
真っ白な水着は、肌があまり焼けていない優奈にぴったりだった。
「じゃあ海に入ろっか」
そう言って小夏は海に飛び込みに行った。
優奈も後を追いかける。
「えいっ」
小夏が優奈に向かって水をかける。
「うわっ冷たい!」
すかさず優奈もやり返す。
「やったなぁーって、うわぁー」
優奈は砂浜に足を取られうっかり転んでしまった。
海の中で目を開けてしまっていたら、遠くの方に虹色に輝く魚が群れを作って泳いでいた。
(この魚なんだろう)
「ねえねえ、海の中覗いてみてよ」
2人でもう一度覗いた。
「この魚綺麗だから捕まえてみない?」
泳いで追いかけることにした。
「よいしょ!」
一匹目を捕まえる。
「この魚って
「じゃあいっぱいとらなくちゃね」
2、3匹目とどんどん捕まえていき、30分ほどで今日は引き上げた。
「いやぁー大漁大漁っと」
2人合わせて50匹ほど入手することができた。
「なんか美味しそうだから食べてみよっか」
虹色の鱗を剥がして串を頭から刺し、海辺に作った焚き火で焼く。
虹色の鱗はまたインベントリにしまう。
魚の表面が焼けてきたら、小夏が用意をしていてくれた塩を振りかけて裏返す。
「そろそろいい感じじゃないかな」
串に刺さった魚を一本、小夏に渡す。
「「いただきます」」
脂が乗っている虹魚は絶品で現実世界でいう
「おいしかったね。また今度は刺身も食べてみよっか」
このゲームでは、鮮度などと言った要素がないのでインベントリに入れたものは鮮度が落ちずに食べることができる。
ある程度魚を残しておいて残った魚は町で鱗と身に分けてもらい身を売って鱗だけ貰うことにした。
「この量の虹魚の鱗とダンジョンで入手した白銀鉱石を使えば2人分の武器を作れそうだね」
武器屋に行って武器を作ってもらう。
「私は短剣でユナは弓だよね、全部で3ゴールドだって」
しばらくして、出来上がった武器を見る。
出来上がった弓は白を基調とした弓に、ところどころ綺麗に光り輝く装飾が付いていた。
この弓の特殊スキルは「マジックアロー」という物理防御力を無視できる魔術属性の矢を飛ばすことができるというものだった。
虹魚は素早さがないとたくさん捕まえるのが難しい魚なので、その分強い特殊効果がつくらしい。
「なっつの短剣はどうだった?」
小夏の短剣のスキルは短剣で投げ攻撃をしたら、短剣が手元に戻ってくるという効果だと言っていた。
「これでダンジョンリベンジ、いけるかな?」
「うん!2人でやったらいけると思うよ」
今日はもう20時ぐらいなので明日隠しダンジョンにリベンジすることにした。
「今日はありがとうね!ばいばい!」
優奈はログアウトした。
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☆☆☆がほしいです‼︎
あと今回は文字数が少なめです。次回は2000文字超えると思います。
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