ゲームでも死ぬのは怖いので弓で一撃必殺を狙います。
やまの
第1話 初めての VRMMOと始まりの町
——ある日の放課後——
「先月発売されたWTOってゲーム面白いよ!優奈もやってよ!」
都内の高校に通う高校2年生の
WTOとはワールドツリーオンラインというゲームの略称で、ここ10年ぐらいで急成長を遂げたVRMMOというゲームジャンルのうちの一つである。
この作品はVRMMO史上最高と言われるほどの完成度から多くのプレイヤーを
優奈は小夏に誘われて、ついWTOを買ってしまった。小夏とはよく放課後にソシャゲをしていた。
「あのゲームけっこう高かったけど誘われるとやりたくなっちゃうよなー」
優奈は小夏のゲーム話を聞くといつも興味を湧かしていた。
「最近はソシャゲー以外プレイしていなかったけど、せっかくだしこの機会にでもやってみようかな」
物置にある長い間放置されていたお兄ちゃんのハードを取り出して埃を払った。
ハードをベッドの横のテーブルに置き、ゴーグルをセットする。
「操作は昔一回やったことあるから行けるかな」
そう言って起動スイッチを押した。
目を開けると、そこはどこかの森のような場所で木漏れ日が小川に差し込みキラキラ光っている。
(ここがログイン画面かな)
「やっぱ最初は名前だよねー。何にしよう….」
しばらく悩み、”ユナ”にした。
「次に、武器はメイス、弓、杖、短剣……かー」
他のゲームだと剣をよく使うので、せっかくだから弓を使うことにした。
「最後はステータスポイントだね」
弓を使うとしたら、ステータスポイントの割り振りは、素早さと攻撃力だと思う。
「よし!これでおっけーかな」
準備OKを押すと青白い光が体を包み込む。
次に目を開けると始まりの町と呼ばれる町の中心にある広場に立っていた。
「まずは、小夏と会わなくちゃだね」
2本の指を使って横になぞるようにジェスチャーをすると、フォーンというような音と同時に設定が開かれる。
「こなつのユーザーネームは”なっつ”だから、フレンド画面から申請を送ればいいのかな?」
申請を送ると、すぐにフレンドになることができた。
小夏からメッセージが来る。
「今どこにいるの?」
「スタートした時の広場にいるよ!」
そう返信する。
「今からそっちに行くから待ってて!」
「わかった!」
私は、広場のベンチで小夏が来るの待っている間、自分のステータスを確認する。
ユナ Lv.1
HP 40
MP 50
装備
頭 初期(軽)
胸 初期(軽)
脚 初期(軽)
靴 初期(軽)
ステータス
攻撃 40
防御 5
素早さ 40
スタミナ 15
スキル
深呼吸 10秒間、素早さが1.5倍される
潜伏 1分間、気配を消すことができる
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初めての作品ですがよろしくお願いします。第二話以降は1話2000文字ぐらいです。
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