空気になりたい俺
巨大杉の木
前編 存在
これを読むあなたは人生で一回でも「空気になりたい」と思ったことはありますか。急にそのようなことを問われたとしても理解し難いと思うので、わかりやすくそう思う時の例を挙げると「会議中の発言で場が変な空気になった時」や「笑わせるためのジョークが滑った時」、さらには「人目の多いところで恥ずかしいことで目立った時」にその時の自身の存在を消したい、または消えたいと思った時に、その喩えとしてとしてこのような表現が使われます。あなたは思ったことがありますか。これを書いている自分は日々の生活の中で常々そう思って生きています。他人との関わりや発言の工夫等の生きる為に必要なパフォーマンスを行う中で、悪目立ちしないように、場の雰囲気を凍らせないようにと常に意識しても今までに積み立てられた人物像とレッテルで半強制的に目立ってしまいます。そうなった瞬間から「空気になりたい」と思ってしまいます。しかし空気になるにはどのようなことをすればいいのか、そもそも空気になるとはどういうことなのか、考えを深掘りしていくと埒が明かなくなります。その繰り返しの中で私は今日まで生きています。
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