1話 ただ変わらない毎日

中学校に到着してHRまでの時間に今日も竜也と向かいあって話をはじめる。

竜也「あ~まじ〇〇ちゃんってさ~ 胸でかくてロリ顔で最高だよなぁ~ 」

俺「あ~ わかる~ 胸でっかいのに母性っていうのか包容力あるもんな~ 最高だよね~ 」

((大きな胸なのに ボディラインは綺麗で…… 狸顔で最低限の化粧なのに優しい印象を受けるたれ目で…… 加工してあるかもだけど……本当にかわいいんだよねぇ))

竜也「おっ、そうそう流石、よるじゃん!わかってくれるよなー」

((また、聴こえる口が紡ぐ言葉と乖離した思いが……なんだろう……俺は男なのに…))

歯車回っているのに何処かで一つだけ遅れて軋んでいるような違和感のような

不快感を感じる……

竜也「……ぁ ……なぁってば! おいよる! きいてるかー? 」

竜也の言葉で思考の沼から引き戻される

俺「あ~ ごめんごめん〇〇ちゃんがさいっこ~ すぎて言葉を失っちゃたよ~ あはは! 」

とりつくろって笑顔をはりつける。

竜也「あ~ なんだよ~ そっか~ でもそうだよな~ 〇〇ちゃんは最近のグラビアの中でも逸材だもんな~ 」

「も~ また大きな声でグラビアとか話してる~ 近藤君さ~ そろそろ席もどってよね~ 」

二人の話を遮るように女子生徒が横から話しかけてくる、ウザイという雰囲気は出ているものの嫌悪まではいかない感情を感じる……

「そこさ~ 私の席なのにさ~ いっつも近藤君座っちゃうから~ 結構困るんだからね~ 」

竜也「あ~ ごめんって~ でも知ってるだろ~ よると俺は小学からの友達だからさ~ あ~早く席替えこないかなぁ…… そしたら迷惑かけなくなるのに本当にごめんな~ 」

俺「うん 本当にごめんね~ 」

「まぁいいんだけどさ~ あはは 」

しっかり二人で謝罪するとウザイという雰囲気は四散していく内心ホッとしていると予鈴の音が鳴る

竜也「あっ予鈴か…… じゃあなよる! また休み時間に~ 」

「あっ! もう~! また私の席取る気じゃない~! 」

女子生徒が冗談で怒ったアクションをすると手をヒラヒラさせながら竜也は席へ戻っていく

(今日もいつもの毎日が始まるなぁ……)

俺はアゴに手をおいて先生が到着するまで、教室の外に見える空を眺めて過ごす……

まさか、この毎日がこれから大きく変わっていくなんて少しもその時は考えていなかった。

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