悪夢で逢えたら・・・。〜夢魔ってのは昔から基本的にエロいもの〜

猫野 尻尾

第1話:え?夢の中から?

朝、目覚めて、ふと自分の横を見たら、そこに女の子が寝てたらどうする?

絶対ありえないようなことが現実に起こったとしたら?


まずは話に入る前に俺のプロフィールから紹介しとこ。


俺の名前は「響 音太郎ひびき おとたろう

現在、某大学二年生・・・歳は20才。


サークル・オカルト研究会の会長。

ガキの頃から不思議な物や謎なものが大好きオタクだった俺は大学に入って

すぐにオカルト研究会を立ち上げた。


で、大学生になっても思春期と発情期真っ盛り。

脳内メーカー診断をすると、女とエロって文字で密集していると思う。


あとは家族構成・・・親父一人におふくろ一人、下に「音緒ねお」って小生意気な

妹が一人いる。

で、俺は上京していて共同アパートで現在一人暮らし・・・。

俺の一人暮らしを羨ましがって音緒ねおが一緒に住みたがってる。

妹となんか暮らせるかよ。


あと「大楠 絵里おおくす えり」って同級生の子と学内で仲良くなった

けど恋でもない愛でもないような中途半端な関係・・・。

特に嫌いってわけじゃないから時々絵里は俺のアパートに遊びに来る。

で、絵里とは肉体関係はまだない。


そんなところか・・・。


で、ある朝のこと、昨夜カーテンを閉め忘れた俺は窓から差し込む日差しで

目を覚ました。

で、起きなきゃって思って体を起こそうとしたら左腕が重くて動かない。

よく見ると・・・グレーっぽい長い髪が僕の左腕に乗っかってるじゃないかよ。


「なに?」


さらによ〜く観察したら・・・柔らかそうで白い腕が僕の胸の上に乗ってる。

その白い腕を見て、あきらかに女だと思った。

髪をそっとかきあげてみたら・・・あれ?あれあれ?およよ・・・。


見たことあるぞ。


俺のすぐ左横で見たことある可愛い女の子が、すやすや寝てる。

その子はなんと毎晩のように俺の夢の中に出てくる夢魔じゃないか。


僕は最近毎晩にように悪夢を見てる・・・ファンタジー好きな僕はどうしても

そっち系の夢を見ることが多い。

悪夢って言っても特別怖いわけじゃない。


俺がエロいことばかり考えてるから、いつの間にか夢の中で自分の理想の女を

作り上げていて、それが普通の夢だったら普通の女の子だったんだろうけど、

悪夢だから悪魔の子「夢魔」が生まれた。


夢魔の名前は「ジゼル」・・・名前は俺がつけた。

理想の女の子ジゼルと夢の中でもいいからエッチしたいって思うんだけど

これからって時になると何故かいつも目が覚める。

誰でもあるだろう、これからがいいのにって思ったら目が覚めるってこと・・・。


だけど、なんでジゼルがここに?

俺はいったい、なにをしたんだ・・・なんでこの子がここにいる?


だから、とりあえずジゼルを起こすことにした。


つづく。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る