異星身体《からだあつめ》
みゃんびゃん麺
第1話 狩or借り?
「お前はこの星の人間じゃない--------」
そう伝えられたのは二度目だった。
20xx年、上海ーーーーーーーーーーーーーーー
「最悪な物を手にしたみたい...」
私はそれを抱き抱えたまま路地裏にてうずくまっている。
直に奴らが来る。
「はぁ、はぁ、」
どれほど走れば良いのだろうか。こんな事になるのならあの仕事なんて無視すればよかった-----------
幼い頃から私は親の顔を知らない。
いつの間にか施設で育ち、いつの間にか里親と出会い、家族になった。
新しい両親には感謝は...している。だが何故私を引き取ったのかが分からない。
私には何もないと思う。さらに言えば悪目立ちしてしまう姿をしている。
学力も普通。運動も普通。それなのに何故、彼らは私を受け入れた?
ただ私を気に入ってくれたのならこれ以上の幸せはない。だが
私は両親と一切話していない
それが普通だと言われれば普通だと思うし、変わっていると言われれば変わっているのだろう。
世の中、そんなものだ。
私は白い髪を持っていることから幼少期に悪目立ちをしていた。
羨ましがり、話しかけてくれる人もいれば、気に食わないのか私に対して嫌がらせを働かせる人もいる。
先ほども言ったが世の中そんなものだ。
ただ、そんな世の中の言葉に私は今でも記憶に残っているものがある。
「お前はこの星の人間じゃない。だから親はお前を捨てたんだ」
これは私が施設で言われた言葉だ。
幼かった私はこの言葉が深く、滲むように心に残った。
言わば人と違うことがコンプレックスになりかけていて、それのせいで両親は私の下を離れた、というのが本当なら私はなぜ--
何度も言うが世の中そんなものだ。
幼かろうが、なんだろうが、人は人を傷つけられる。
そう思うと「今の両親は私を傷つけないよう、一種の防護壁でも建てているのかもしれない-」
なんて馬鹿な妄想をやめて、そろそろ出掛けよう。
仕事の時間だ
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