夜空に花火が溶けていく

菊叉 眠子

プロローグ

夜空に花火が溶けていく。

今日は街の花火大会だ。

きっとどこかで貴方はみているかな?


甘くて、切なくて。

苦しくて。

 


貴方を、思うだけで、こんなにも感情が揺さぶられる。


私とあなたは決して交わらない平行線の関係だけど。

隣にいられればそれで幸せだと思っていた。



思っていたんだ。

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