悪い娘
ムラサキハルカ
悪いことをしよう
(薄暗い倉庫とおぼしき部屋。あなたは両手両足を縛られ座らされている。目の前には、木箱の上に座った黒いドレスを身にまとったツインテールの少女の姿がある。彼女は不敵に笑いながら、あなたを指さす)
では、問題です。これから、私はなにをしようとしてるでしょう?
三秒以内に答えてね。
ほら、
正解は、悪いことをしようとしてる、でした。それも、とぉってもとぉっても、悪いことです。
悪いことって、なにかって? 聞きたい? 聞きたいよね? だって、されるのは君なんだしね。これから自分がどんなひどい目にあうかなんて、知りたくて仕方がないよね。
でも、だぁめ。教えてあげない。
なんでかって? だって、つまんないじゃん。
(細く小さな指先で、あなたの頬を突いてくる)。
ほぉら、つんつん。そうそう。その顔だよ。君のすごく、物欲しそうなむくれ顔。そういうのが、とってもとぉっても見たいの。だからね、教えてあげない。わかるのは、君が悪いことをされてからだよ。だから、期待しててね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます