分別

何か言葉が浮かんでふっと消えた

なかなか良いフレーズだと思ったのだが


脳みそは思い通りに動いてくれない

必要なものがゴミ箱に入っていたかと思えば

いらない記憶が巨大広告のように大々的に掲げられている


私が行き交う大通りのスクリーン

その広告料は おいくら?

その売り上げは いかほど?


費用対効果を計算しようにも私の意識はすぐ音を上げる

しかし無意識はうまくそろばんを弾いているらしい

体は全部知っているからね


などと信じて本当にいいものなのか

そんな疑問だけはいくらでも湧き

またしてもふっと消えていく

日常の雑踏に紛れて

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る