こちらから的確な質問をすれば、個人情報を引き出せるかもしれない。

 ヤマトは、そう考えた。


「じゃあさ、オレの住所は?」

『さあ?』

「オレの職業は?」

『知らない』

「オレの家族は?」

『聞いたことがないわ』

 

 ヤマトは、ひどく失望した。

 どうでもいい情報を羅列したと思ったら、後は何も知らない様子のミュウにあきれた。

「オレのスマホのくせに、何なら分かるんだよ?」

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