第5話 郊外にピクニック

その日の僕らのピクニックは最高に楽しかった。


コットンが運転するレトロな車 第一次大戦後のタイプ

「いい風だ」「ええ そう思います」


花畑に野原 それに湖 ボート漕ぎ


移動型、小型の装置が繋がる僕の身体‥。


ドームの空 綺麗な青空だが 

空の映像が途切れて 時折、本来の姿を見せる


それは 赤みを帯びたグレーの空

ドームの外は破壊された都市に生き物がいない世界‥。


「お弁当にしますか?」「おお、おにぎりにそれからから揚げとサラダに」

「サンドウッチ

細かく刻んだセロリと胡瓜入りのマヨネーズのツナサンドに

生サーモンとチーズにレタス、ミニトマト入りか」


「うふふ 忘れずにツナサンドのマヨネーズには辛子も少し」


「ラズベリーのジュースとそれから‥お茶」

「飲み物だけでなく焼き菓子も用意してます バターガレットに‥」


「食べきれないかも」「うふふ」


そうして楽しい時間が過ぎてゆく




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る