【新たな出会い】

どのくらいの間気を失っていたのだろうか?それすらも分からず意識は暗闇の中そこから一筋の光が差し込んだ。そして僕は目を覚ました。

「ここは、どこだ?あ、そっかルーミアと戦ってそして。倒れたんだっけ?」

そんなことを言っていると

「あら、、目が覚めたのね。」

声が聞こえた方を見ると、赤を基調とした巫女服みこふく?のような服を着ていて後髪を赤いリボンで括っている僕と同い年らしい女の人がいた。

悠貴「ここはどこですか?」

僕はまた何かあるんじゃないのかと警戒していたが。

「あぁ、警戒しなくていいわよ。人助けも私の仕事だし。」

その女の人はそういい自己紹介をしてくれた。

「私の名前は博麗霊夢、ここ博麗神社で巫女をやっているわ。」

どうやら僕は保護されたようだった。

「僕の名前は余多悠貴、紫に連れて来られた、ごく普通の中学生だ。」

僕は軽く自己紹介をした。

「余多ね、これからもよろしく。ところで聞きたいんだけどどうやってルーミアを倒したの?」

僕は霊夢の質問に簡潔に回答した。

「なるほど、あなたは自分の能力が何なのか詳しくわかる?」

「いいえ分かりません、でも今言えるのは風を操る程度の能力じゃないかなと思っています。」

どうやら紫さんの説明はちょっと間違えているらしく、能力というのは、○○程度の能力と言うことが多いらしい。

「まぁ能力のことについては、詳しく知った方がいいし、あとで紅魔館こうまかんにでも行こうか。」


「紅魔館?」

僕は首をかしげていると、

「紅魔館は吸血鬼姉妹が住んでいる館のことよ。人にはあんまり危害を加えないから。」

と言われたが一応警戒はしておくことにした。

「まぁあと他にもメイドとかいるから覚えていてね。」

「わかりました。」

「あ、あとしばらくは、ここに居てもらうからよろしくね。」

「????」

話が飛躍しすぎでは?

「あ、神社の境内の掃除はして貰うわよ。」

「あ、あの話についていけてないんですけど、、」

「宿代も持ってないでしょ。だから一時的にここに泊まって貰うのよ。」

「あ、ありがとうございます。」

「ま、しばらくは幻想郷の観光みたいな事をするから、今日はゆっくりしときなさい。」

(まるでお母さんだな、、)

「なんか言った?」

「い、いいえ、なにもいってません。」

「そう?ならいいけど」

(霊夢さんカン鋭すぎないか?)

そんなことを心の中でつぶやいていると、だんだん眠たくなって来たので横になった。

「おやすみなさい」

そうつぶやいたが返事はなかった。意識が朦朧もうろうとする中

「、、、おやすみ」霊夢ではない女の人の声が聞こえたような気がした。


_______________

(霊夢視点)

悠貴が寝たあと、私は縁側に座ってその人が来るのを待っていた。

私の見ていた景色にくろい、ゲートのようなものが浮かび上がってきた。やがてそこから出て来た人物は、

「あらぁ、私が来ることがわかってたのかしら?」

そのゲートからは、悠貴を幻想郷に招待した本人だった。

「まぁ今日来るかなとは思っていたわ。」

「やっぱり感は鋭いのね。で、どうかしら悠貴くんの状況は。」

という質問に対して私は

「明日紅魔館に連れて行って、能力を詳しく見て貰うつもりよ。」

「わかったわ。くれぐれも悠貴くんをあの地下室に入れないようにね。」

「わかってるわよ。そういえば最近また暴れるようになったって聞いたけど、」

ゆかりにそうきくと。

「そうらしいわね。どんどん酷くなっているらしいわ。くれぐれも気をつけないさい。」

「きもにめいじておくわ。」

その言葉を聞いた紫は、手を振ってまた、そのゲートの中に入って行った。


後で悠貴には護身用の札を渡しておこっと。

そう思いつつ寝室に戻って眠りについた。






______________________________________

今回も見てくださりありがとうございます。これからも不定期で投稿しますのでよろしくおねがいします。

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