8 目指す山は遥か上

「待って!!ちょっと、休憩しようよ。」

「そんなんじゃ、高尾山も登れないよ!」


芹那せりなは学校までの坂道をスイスイと登る。

俺は足腰が弱かった。だから、人一倍頑張った。頑張って頑張って、ようやく日本の最高峰までたどり着いた。


「見てるか、芹那せりな。」

夜明けは、もうすぐだ。

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