4 ロマンスシートのあの子
うわ。あそこしか空いてない。
学校帰りのバス。あの子の隣。
「いい?」
「ん。」
イヤホンを外し、渋々OK。
「ん。」
イヤホンを渡される。
「この前言った曲。」
「好き。」
「え!?」
「この曲。」
「あぁ。どんだけ好き?」
「あんたと同じくらい。」
つぎ、止まります。
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