3 ユレルオモイ

「なんであの時さ、負けたの?」

いまだに食卓で、時々馬鹿にされる。

高校最後の運動会。同級生で現俺の妻、佳乃よしのは女子で1番の俊足を誇っていた。

無差別男女リレー。アンカーの俺たちは一騎打ちになった。


「ん。別に?」


『揺れる想い』は今も健在だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る