夢日記1006 マラソン大会でトロッコに乗せられる
マラソン大会に会社でエントリーすることになった。
河川敷を何往復もして、10km走るとのことらしい。
やりたくないなぁ、と思っていたが。
「だいぶ前まではやってたでしょ? 前回も不参加だったし、今回くらいは出てみようよ」
と、上司から説き伏せられてしまった。
相変わらず、俺の職場は父の実家の子供部屋のままだ。仕事が終わったら、そこから直接マラソンに行くこととなるらしい。
それって大丈夫なんですか?と上司に尋ねたら、参加者の仕事日は夜勤にしてあるから大丈夫、と返答された。
何も大丈夫ちゃうやん。夜勤明けからマラソンするってことやんけ。勘弁してくれ。
でも、なんかもうエントリーは済んでしまってるので、朝9時から走ること、と決められていた。
当日。仕事を終えて、参加組は揃って外へと飛び出していった。
俺は、みんなが出る前に1人だけトイレへ行くことにした。
トイレの造りまで、父の実家と同じだった。
もうそれまんま父の実家やん。
と、心の中でツッコミを入れたくなる。
俺は父の実家でリモートワークをしているのに、自分のことを職場出社していると思い込んでいる異常者なのかもしれない。
だから実は寝泊まりも父の実家でしてるのかもしれない。
そんなことを考えながら、1人遅れてオフィスの外へ出た。外も、父の実家の庭だった。
河川敷まで来た。
ブースがいくつかあり、「エントリーナンバー『001008-010008』はこちら」といったような文字が、ブースのテント状の屋根?にデカデカと書いてある。
そこで手続きをすると、エントリーナンバーが書いたゼッケンがもらえるみたいだ。
上司からは、エントリーナンバーはマラソンのイベントサイトにログインすると見られるよ、と教えてもらっていたのでスマホを開く。
しかし、サイトはログアウトされていた。
エントリーナンバーを書いた紙を探すが、どこにもない。
あ、詰みか?これ。
でも出ると言った手前、出ないわけにはいかんだろうと、受付場に進んでみる。
「すみません、IDを失念しました」
「あー、お忘れになられたんですね」
「お恥ずかしながら」
「じょあ、あちらのトロッコへどうぞ」
そう言われて、受付員が手を差し出す方向を見てみる。トロッコ???
パスワードを忘れた方はこちら、みたいなやつで乗り物誘導されることってある???
そう思いながら「トロッコ」と呼ばれた電車へと乗り込む。
内装がどう見ても関西の私鉄だった。
椅子に腰掛ける。ふかふかだ。
特急とかのやつ!
エントリーナンバーはいつわかるんだろう?と思いながらそのままでいると、どこからか車掌らしき声が聞こえてきた。
なんかモニョモニョ言ってると思ったらトロッコ(私鉄)がガタゴト揺れ始めた。
「発車しまぁす」
初めてはっきりと聞き取れた車掌の一声。
それは俺にとってはあまり望ましくない掛け声だった。
てか、そうだよな!
そら発車するわな!電車やし!
みたいなツッコミを心の声でしてる間にも電車はどんどん進んでく。
窓の外に目をやると、河川敷とマラソンランナーがたくさん見える。
いや……。なんの時間やねんこれ!
そんなツッコミをよそに俺を乗せた電車は、マラソンに勤しむランナーどもをみるみる追い抜いていくのだった。
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