🔮パープル式部一代記・終話
あの日、
結果、自由に遊び歩けなくなり怒ったバカさまは、
アメリカに渡ってなんだかんだとありながら、なんとかラスベガスへたどり着くと、ようやく巡ってきた満月の夜、彼は満を持して、持ち前の黒い太陽の強運をフルスロットル! ポーカーを含めたカジノのテーブルゲームで、ホテルの経営が傾くほど大勝ちをし、送金手続きを済ませ、素早くジェット機のファーストクラスで日本へ帰り、もう一台、新品のパソコンをどこからか拾ってくると、アカウント名を、『フルムーン・御堂』と名乗り、ベガスの種銭を元手に令和の相場師として、あっという間にその道の世界に君臨していた。
はた目には、パソコンのキーボードの上でイタズラしてる
そして、再び訪れた満月の夜、ふたりはまた人の姿に戻る。
***
「ははっ! 時代は変わっても俺はてっぺんが似合う男なんだ!」
「はいはい……ねえ、お金を貸してくれない?……今度のエッセイの入金がまだでさ……突撃取材のあと、また『鬼子母神』へ行くんだ……エッセイ、凄い勢いで紙もダウンロード版も売れてるからきっと返すし……紙なんて二百万部もう売り切ったって言っているから、ちゃんと返すアテはある……『しゅわしゅわキラキラ』の滝が見たいんだ……あ、そうか……いままでのお小遣いを返して……これからはバカさまがわたしに、お小遣いをくれ……」
「……お前、どんだけ
『ピロンッ!』
***
〈 少し前の全国展開の大型書店・京都店 〉
【
そんなポスターが貼ってある大型書店ではサイン本を求めて、元・信者、生まれ変わっていた、
新作、『シャンパンに流されて』は出版社も驚くほどの勢いで、瞬く間に売り切れていた。
「
書店の店員は開店の数時間前から、伸びる一方の列を誘導する作業に追われていた。
***
そして話は戻る。
「じゃ、先に突撃取材へ行こうか……」
「しょうがねぇな……ハンマードリル自分で持てよな……いつも俺に持たせやがって……」
今夜、あなたのお部屋にも、ひょっこりと、紫色のオーラを放つ地獄の根暗が、ハンマードリルを持って、顔を出すかもしれません……。
くれぐれもご注意のほどを……。
「わたし紫式部……いま、あなたの家の床下にいるの……」
──∞──∞──∞──∞──
その頃、例の古書店には、「ふはっ! ふははは!」そんな風に、変な鳴き声のギラギラした目を持つ
──∞──∞──∞──∞──
※小話があります。よろしくお願い致します。小話は二本立て、合計三段タワーです。
【ラフレシア・
&
【🔮!
dauthuz!(death)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます