第42話「よいご」背後に立つ!
木製ベンチに座る源は足下から上がって来る寒気に底冷えのする深部体温が美容室「アプリーレ」へ帰って暖めなければダメだと、思う2月の昼下がり、六甲山上から溢れ落ちてくる粉雪が恨めしい。六甲おろしが厳しい季節だ。
でも指が悴む冷たさの缶コーラは素晴らしいシュワシュワ感で、身震いしながら少しずつ飲んでいた。
じゃり・・・。
源の座るベンチの背後にヨレヨレの男が立っていた。
人の気配に気付き振り返った源は驚きと懐かしい気持ちを全面に出していた。
「オォ~よいご!もう大丈夫なんか?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます