第35話清盛に源氏と間違われて斬られた

なるほど・・・。

 その後で清盛に源氏と間違われて斬られた?


「うん・・・、源頼朝に間違われたんだ。」


「清盛は頼朝の首を我が墓前まで供えろと言っていたらしいね。」


ここまで二人の会話を静かに聴いていた直美は、パーン!


と、他拍子を打った!


一回だけだったが、病室中にハウリングするほどの勢いだったので、二人の度肝を抜いた事は確かだった。


「分かったわ!清盛は源氏の行方を追っている。しかも源氏の末裔が何処に居るのかふめい!雪之御所に関係する人物を片っ端から探して、切り捨てる覚悟よ!」


そんな事、ナイナイ!と、八束が手を横に振って否定するも頑なに意見を押し通していた。孝の顔面10ミリにニアミス!


 尚美の息が掛かるほどにリップがそこまで来ていた。


 孝はメメロメロに為ってパイプ椅子に腰を落とされ骨抜きにされていた。

「清盛は源氏姓の人を切り捨てるつもりよ!片っ端からね?」

再度孝に分からせる為、両掌でパーン!と、

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