とどめ

とどめは自分でさすものだが

果たしてそれは自分か

分からない

痛みから逃れたい本能か

醜さから逃れたい自意識か

大人にして子供なのは

ある種のとどめをさし損ねた愚か者であるが

果たしてそれは真理か

分からない

生活を憂う親の苦悩か

怠け者を呪う労働者の怨念か

滅んで死ぬだけの彼らを許さないのは

生きることの罰

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