夏の思い出

@satogo

第1話

待ち合わせの場所に着き、時計を見る。

約束の場所まであと10分。

果たして彼女は来るのだろうか。

彼女と最初に会ったのは入学式が終わった後の教室で自己紹介をした時だった。

自分は可も不可もない自己紹介をして席に着いた。そして周りを見渡した。

ウケを狙おうとする者、真面目に挨拶する者と多種多様な挨拶をしていた。

みんな色々考えているなと思いながら、彼女の挨拶は異常だった。

名前だけを言い、すぐさま席に戻っていた。

全員が驚いていた。勿論自分も。

担任は少し戸惑ったが、すぐ持ち直し進行した。

変な人だなぁと第一印象はそんな感じだった。


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