第5話 親友
突然だが僕――今田健人には親友と呼べる人物が二人いる。
一人目は
運動・勉強共に優秀で、超イケメン。名は体を現すとは言ったもので、笑った顔は朝日が光り輝くように眩しい。そんなことで当然のように彼女持ち。もちろんその彼女も美希ほどではないが可愛い。
こいつとは高校に入ってから出会った。初めて会ったときはあっちから話しかけてきた。違うクラスからわざわざ僕のクラスまで来て話しかけてきたので変わったやつと思ったが、同時になぜ僕に?とも思った。
初めて光輝が来たときは「すごいイケメンが来た」と教室内が喧騒に包まれていたが僕の名前が出た瞬間教室が静まり返り二、三秒たったあたりから「誰?」「あいつじゃない?」「なんで?」などの疑問の声があがってきた。僕自身が一番困惑していたが、呼ばれたからには行かないわけにもいかないので仕方なく光輝のもとへ向かったのだが、そうしたら屋上まで 連れて行かれ た。何かされるんじゃないかとめちゃくちゃドキドキしたが 屋上についた一言目は「友だちになろう」だった。まさかそんなことを言われるとは思ってもいなかったので「はぁ?」と腑抜けた声が出てしまった。理由を聞こうとしたけど「友だちになるのに理由なんている?」の一点張り。まあこいつのお陰で学校生活に光が差してるから感謝している。
二人目は
こいつは僕の幼稚園からの幼馴染だ。勉強は平均以下だが運動能力が桁外れで、中学時代の体力テストで一年から三年まで総合点数・各種目の記録共に校内一位を取り続けていた。三年の秋は全部満点を取っていた。いわゆる体力お化けと言うやつだ。顔は光輝ほどではないが僕より格好いい。こいつは部活にも所属していて、卓球部のエースとして大会などで活躍している。ちなみに光輝はサッカー部だ。
こいつとは同じ高校に入って、クラスが違ったがよく休日に遊びに行ったりしている。ちなみに遊ぶときは大体絢斗の彼女も一緒に遊んでいる。もともと中学時代の友だちでもあって、よく遊んでいた。
こいつにはいつも助けられてばかりだった。中二のとき、僕が人間不信になっていたときにそっと寄り添ってくれた。そのおかげで今こうしてまともに人と喋れるようになった。絢斗は僕の親友であり恩人でもある。
とまぁ――こんな感じの僕の親友たち。少し変わってるけど二人ともいい奴で、僕に何か会ったときは真っ先に駆けつけてきてくれる。
大切で、信頼できる、僕の親友――――――。
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