第9話


猫に、色々種類があるのは知ってるけど、そう詳しくないです。


日本猫だと、三毛や黒猫、⋯日本猫に血統書とかあるんかな?犬なら柴や土佐とか、秋田犬、高安犬とか聞きますが、猫は知らない。


有名な猫、というのはある。鍋島の猫騒動、というのは化け猫の話? 30年生きた三毛猫が化け猫になる?

竹内栖鳳という日本画家の、「斑猫」という絵があり、見返り美人のパロディ?のような構図で猫が肩越しにこちらを見ていて、その猫の瞳の色が印象的に美しいみどり色なのです。好きな絵なのですが、この絵を見て、「猫が何を観ていると思いますか?」と、投影法テストとか作っても面白いと思う。


海外猫にはたくさん種類があり、マンチカンとか、スコッティッシュホールド?(耳が折れていて、ホールドは折れてるという意味)、シャム、ペルシャ、チンチラ、アビシニアン…調べませんが、なんとなくイメージも分かります。


野生のヤマネコのたぐいも、イリオモテヤマネコとか、スナネコ、たくさんあると思う。どの猫でも、やはり猫だと一様に可愛く、好ましく感じる。

「泥棒猫」とか「ネコババ」という慣用句でも、なんとなくユーモラスに感じるのが猫の好きな人で、猫の足跡でも、「梅の花みたい」とか美化していう。


「What's Michael?」という昔の漫画は、主人公が猫で、いろんなバリエーションとシチュエーションで面白い猫の蘊蓄を語っているというか、むしろ抱腹絶倒?な猫漫画です。ずいぶん愛読しました。「猫あるある」の宝庫という感じでした。


「サザエさん」にもタマという飼い猫いますが、あまり作者は猫に関心がない感じです。漱石の猫だと、擬人化されていて、発想自体が斬新ですが、猫でなく犬でも成立する設定。漱石は、神経症の治療にいいからと、執筆作業をしていたらしいが、ほんとに処女作の猫は楽しんで書いてるという気配濃厚。

この小説の面白みがわかるには、当時の本郷あたりの東京のインテリ社会を知らないと、あなたには分からないよ?とか、渡部昇一氏が知り合いに言われたらしい…


 が、猫に限らず、ある本でも小説でも、読書百遍、とかいうように、十分にわかるまでは遼遠なのかも知れない…人生もまたしかり、ですか。



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猫のBirthday 夢美瑠瑠 @joeyasushi

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