うちは転校生～うちのこと女子だと思ってほしい～ロンドンからパリの小学校に！～きみとの女子的でフランス的そして宇宙的な癒しのひととき

カンヌへ

｢ついでに、あやなっちといっしょにカンヌに来ちゃったー！｣

｢カンヌのビーチは、ニースと、またちがって、めっちゃきれいで、やわらかい砂浜だねー｣

｢ほんとだねー｣

｢カンヌのビーチ、めっちゃ泳ぎやすそうだよねー｣

｢泳いじゃうか？｣

｢泳いじゃおう！｣

｢あやなっちの水着めっちゃ可愛い～｣

｢えへへ...競泳水着っぽいワンピ水着です～｣

｢今っぽいね～！｣

｢え？今っぽい～？｣

｢うんっ...なんか、ジェンダーレスな水着だから...｣

｢そうだよ～！わかる～？でも、はなっちの水着は、めっちゃ可愛いな～｣

｢ありがと～｣

｢ほんとに女子っぽくて可愛い～｣

☆

｢あ、そうだ！｣

｢どした？｣

｢カンヌに可愛いTシャツ屋さんあるから行ってみようー！｣

｢わー！行ってみようー！｣

｢ほら、あそこー｣

｢うわっ、南仏らしいTシャツいっぱいあるね～｣

｢そ～でしょ～！今日は、おたがいにTシャツを選びあおう！｣

｢え？どういうこと？｣

｢だから～、うちは、あやなっちの、あやなっちは、うちのTシャツを選ぶのよっ｣

｢あ、そっか！わかった！｣

｢じゃあ、うちの選んだ、あやなっちのTシャツは、これっ！｣

｢うわっ！可愛いおねえさんの絵の描かれたTシャツ｣

｢あやなっち、好きそうでしょ～｣

｢うんっ、好き...じゃあ、うちの選んだ、はなっちのTシャツは、これっ！｣

｢うわっ！めっちゃ宇宙的～｣

｢はなっち、好きそうなんだもんっ！宇宙人とか宇宙船とか宇宙の描かれてあるやつ～｣

｢あはは...わかっちゃった～？｣

｢わかるよ～、だって、はなっち、なんか宇宙っぽいんだもん～｣

｢そう？｣

｢そうだよ～｣