島の美術館

「あ、あそこの島に上陸するみたい」

「うわーっ、地中海らしくて可愛い島だー」


「ちっちゃな美術館あるよー」

「入ってみようかー?」


「うんっ、入ってみようー」

「うわーっ、見て見てーっ!はなっちー!きれいな風景画いっぱいあるよーっ」


「ほんとだー!地中海の風景画だねー」

「ん?」


「どした?あやなっちー!」

「なんか、ちっちゃくサインしてあるよっ」


「ほんとだ!画家さんのかな?」

「なになに?...『あやなっち』?」


「うわっ、ほんとだ!『あやなっち』ってサインしてあるーっ」

「えーっ、しかも、うちの書く文字と、めっちゃ似てるわー」


「ほんとだ!ふだん、あやなっちの書いてる字みたい!」

「えーっ、『あやなっち』っていう画家さんなのかなー?」


「あやなっち、もしかして、これらの風景画、描いたのー?」

「うちは描いてないよー」


「じゃあ、いったい、この風景画を描いたのは...」

「だれなんだ~って感じよね~」


「ほんとだよね~!どこの、あやなっちなのーって感じよねー」

「うんっ...でも、めっちゃきれいな風景画だね」

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