織田信長 現代の日本へワープ
タカツオ
第1話 全ての始まり
1582年、京都本能寺。
織田信長は、本能寺で明智軍に包囲されてた。信長は絶体絶命の状況に陥っていたが、諦めの様子はなく天を仰いだ。その瞬間信長をまばゆい光が信長を包み込んだ。
2024年、東京スカイツリー。
信長が目を覚したのは現代の日本の東京スカイツリーのてっぺんだった。風が吹き抜け、遥か下には東京のビル群が立ち並んでいる。信長はその光景に驚き「この世界の天下を取ってやる」と叫んだ。信長はここにいてもどうすることもできないと判断し、地上450メートルの展望台まで飛び降りた。外を眺めていた観光客は突如上から飛び降りてきた江戸の服を着た中年の男を見て、その場は騒然とした。信長は窓ガラスを突き破って展望台内に入るとすぐに警備員に取り押さえられた。信長は「我に何をする!信長様だぞ!さてはお前ら明智の使いか?」と叫んだ。信長は、状況を警備員に説明するが警備員はふざけていると思い分かってくれない。だが、警備員は喋り方や服装、振る舞いから本物の信長であることに気がついた。だが、元の時代に戻ることはできない。現代の日本に突如として現れた戦国武将は、その時代錯誤な姿と堂々たる態度で、多くの人々の注目を集めていた。
案内所に着いた信長は、スタッフに促されるまま椅子に座った。彼の頭には数々の疑問が渦巻いていたが、まずは目の前の状況に対応することが先決だと判断した。
「さて、お主たちに尋ねたいことがある。この場所は一体どこなのだ?そして、なぜ私はここにいるのか?」
スタッフは少し戸惑いながらも、できる限りの説明を試みた。
「ここは東京スカイツリー、現在の日本の東京という都市にあります。あなたがどうやってここに来たのかは、私たちにもわかりませんが…おそらく、何かのいたずらか、コスプレイベントの一環と考えるべきでしょう。」
信長はその説明を聞きながら、さらに深く考え込んだ。しかし、彼の中には妙な安心感があった。この未知の世界であっても、自分の力で何とかなるという自信が揺るがなかった。
「ふむ。ここが現代の日本の中心地というわけか。」
スタッフは信長の落ち着いた様子に驚きつつも、次のステップについて考えていた。
「取りあえず、警察に連絡して、状況を説明してもらうのが良いかと思います。どうでしょうか?」
信長はその提案に一瞬考え込んだ後、ふと面白い考えを思いついた。
「いや、警察には頼らぬ。むしろ、私はこの場所に住むことにする。」
スタッフは驚きの声を上げた。
「えっ!?ここに住むって、スカイツリーのてっぺんにですか?」
信長は頷き、自信満々に言った。
「そうだ。私はこの時代のことをもっと知りたい。この高き場所から全てを見渡し、現代の日本を観察するのだ。そして、私の国にするのだ。」
スタッフは困惑しつつも、信長の決意の固さに感服した。
「しかし、ここは観光名所であり、居住地ではありません。どうかお考え直しを…」
信長は笑いながら肩を叩いた。
「心配するな。我が名は織田信長、この時代に新たな城を築くのも一興だ。グハハハハハハハ」
こうして、織田信長は東京スカイツリーのてっぺんに仮住まいを設けることとなった。スタッフたちは彼の決意に従った。
信長はスカイツリーのてっぺんから現代の東京を見下ろし、その異質な光景に驚きと興奮を感じていた。彼は戦国時代の知識を駆使して、この新しい世界での生活を模索し始めた。
「この時代の城は高く、強固だ。だが、人どもの生活はどうなっているのか?」
信長は日々、スカイツリーの展望台から下界を観察し、現代の生活様式や文化を学ぼうとした。しかし、彼の行動は時に滑稽で、周囲の人々を笑わせることも多かった。
ある日、信長はスカイツリーのスタッフと一緒に、近くのコンビニエンスストア(◯ァミリー◯ート)を訪れた。現代の便利さに驚いた信長は、興味津々で商品を手に取った。
「この箱の中には何が入っているのだ?まるで本のようではないか。」
店員は笑いながら説明した。
「それはお弁当ですよ。中にはご飯とおかずが入っています。」
信長はその説明を聞いて目を輝かせた。
「素晴らしい
!戦国時代には無かった便利な道具だ。」
信長は次々と商品を手に取り、その度に店員やスタッフに質問を投げかけた。彼の好奇心旺盛な姿勢と、時代錯誤な言動に、周囲の人々は笑いをこらえきれなかった。
信長が背景を始めようとした瞬間、突如信長はホットショーケース入っている肉まんを全て取り出し、店員の顔に向かって投げつけた。
その後、信長は会計を済まさずに、コンビニの窓ガラスを割って、外に飛び出し、外に止めてあった、バイクに飛び乗り逃げ去っていった。
信長は、埼京線沿いをバイクで走っていると電車が走ってきた。
「これは武田軍の騎馬隊ではないか、突撃じゃーーーー」
信長は、過去の出来事を思い出したのだろう。
その後悲鳴とものすごい接触音が響き、電車が止まった。信長は、けろっとした表情で
「私たちが勝ったのじゃーーーー」
と叫んでいた。
信長の奇想天外な物語はまだ始まりに過ぎない。
この小説はフィクションであり現実の出来事や思想と全く関係ありません。
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