※読み合い企画からのレビューです
カフィア──世界最大、最深のダンジョンには、日々さまざまな冒険者が挑んでいく
差別を受ける猫の獣人である主人公・アステールも、そんな冒険者の一人だった──という導入から始まる本作品は、ダンジョンに対するプライドと憧れの入り混じる冒険物語である
アステールは、決して優れた冒険者ではない
冒険者になりたて、かつパーティも組めずにソロでダンジョンへ挑み、低階層で自らを鍛える日々だ
しかし、彼には理由がある
ダンジョンへ挑む、彼だけの理由が
本作におけるダンジョンは、非常に残酷だ
慣れたパーティが容易に死へと追いやられる、自己責任の世界
それをわかっていて挑む大馬鹿者たちが、だからこそカッコよく見えてしまう
果たしてアステールは、このダンジョンで何を成すのか
あるいは、何も成すことなく野垂れ死んでしまうのか
物語的に後者はあり得ないとわかっていても、「もしかしたら」と思ってしまうほどハードな世界観を、是非楽しんでほしい