僕らの向日葵は罪な奴

羽弦トリス

第1話帰宅部の放課後

舞台は第三九州高校普通科。

放課後、グラウンドでは野球部の掛け声が聴こえ、サッカー部がボールを争っている。

そんな姿を尻目に、1人の男子が現れた。


古屋と言う男だ。

彼は誰もいないこの時間帯に、教卓に尻を乗せて、

「かい〜の。この教室の連中は真面目に授業を受ける。オレが肛門を擦り付けた教卓に目を向ける。フッ、馬鹿なヤツらだ。尻を擦り付けたとも知らずになぁ〜。グヘヘヘ」

古屋は学年でトップクラスの頭脳の持ち主だが、頭がイカれていた。


「お〜っと、忘れ物、忘れ物」

廊下を走る音が聞こえて来た。古屋は掃除道具入れに隠れた。


「……誰もいないのか?」

この男の名前は大崎達也。学年では中程度の学力だ。机の中から、スマホを取り出した。

「ここはスリリングをオカズに、ヌくか?」

と、スマホの写真を見ながら下半身を露出して、握った。

「あっ、あっ、ダメだよ久美子ちゃん。それ以上は……」


タッタッタッ


スリッパの音が近付いてきた。

「チッ!これからだったのに!」

と、慌てて掃除道具入れに隠れた。

そこには、古屋がいた。

「古屋君、ずっと見ていたの?」

「うん。ご、ゴメン」

教室のドアを開けたのは、中本。

中本は、同じクラスの高山愛の机の上に、下半身を擦りつけている。


「中本何をやってるんだろ?古屋隊長!」

「……分からん。しかし、アイツはこの前の数学100点だったからな。数学の証明かな?」

「隊長、ただ、ちんこ擦り付けているようですが」

「……」


「アハハハ。なお君。それ、笑える〜」

「だって、2000円もするルアーを一瞬でダメにしたんだよ!先輩は」


男女の声が近づいてきた。


中本は掃除道具入れに隠れた。

「見てた?」

「うん」

「うん、ずっと。何をしてたんだい?」

「……ゴメン」


教室に入って来たのは、植林直樹と三井智子のカップルだ。

2人は窓際の椅子に座り、お菓子を食べ始めた。

「この前の数学のテストで、中本君100点取ったらしいよ」

「えぇ〜、中本が?アイツは変態だからな」

「変態って言えば、古屋君と大崎君もだよね?」

「特に、古屋は危ないぞ。それと大崎はこの前の体育のプールで勃起していたし」

「サイテー」

「アイツラには近付くなよ!絶対に」

2人はトッポを食べながら、自販機のパックジュースを飲み始めた。


掃除道具入れの中。

「隊長!三井を手籠めにしましょう。今すぐ」

「そうです、古屋隊長、植林の目の前で!」

「待ちたまえ。君達、今は楽しい思い出を作ってやろうじゃ無いの。そして、幸せの絶頂期に三井を犯す!グヘヘヘ」

「さ、さすが隊長。考えてる事が恐ろしい」


パタッパタッパタッパタッ


ガラガラガラ


「お前ら何やってるんだ?帰宅部は早く帰って勉強しろっ」

と、生徒指導の広瀬先生が現れた。

「先生もお菓子食べる?」 

と、三井は気軽に言う。

「いや、いらない。ちょっと、ほうきを取りに来ただけだ」


広瀬は掃除道具入れを開いた。

3人の男共は、ダッシュして脱出した。


「お前ら、かくれんぼでもしていたのか?」

「いいえ」


「やっべ、話し聞いていたかな?あの馬鹿達に」

「多分大丈夫だと思う」


そこに、化学の先生の所でひまを潰していた、坪井健太と細田大介が現れて、一緒にお菓子を食べた。

更に川畑久美子と高山愛が現れてみんなで、マックに行った。


以上が、この物語の主要メンバーである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る